WHO、ガザのポリオ蔓延に危機感 イスラエル軍はワクチン接種

AI要約

世界保健機関がガザでの衛生状況の悪化によるポリオ蔓延の危険性を警告

ガザの保健省がポリオウイルスの検出を報告、WHOが疫学調査やワクチン集団接種を準備

ガザでの基本的人権である健康確保が危機的な状況、ワクチン接種や子どもの健康管理サービスが機能不全

WHO、ガザのポリオ蔓延に危機感 イスラエル軍はワクチン接種

(CNN) 世界保健機関(WHO)は23日、ガザでの衛生状況の悪化のためポリオの蔓延(まんえん)を極度に危惧していると警告した。

パレスチナ占領地で公衆衛生上の緊急対応に当たるWHO責任者が述べた。「ガザでワクチン由来のポリオウイルスが広がる高い危険性がある」とし、「ウイルスの検出だけでなく、非常に悲惨な下水処理」を懸念材料とした。

ガザの保健省は最近、域内での下水サンプルの調査でポリオウイルス2型の検出を報告していた。

一方、イスラエル軍は21日、ガザの一部地域で作戦を進める兵士へのワクチン接種を開始したと発表していた。国際機関と協力し、追加のワクチンをガザへ搬入するとも述べた。

WHOは協力組織と共に疫学調査やリスク評価作業を今週末までに終了させる予定。調査結果を基にワクチン集団接種を含む勧告事項をまとめるとした。

しかし、ガザでは健康は全ての人間にとって基本的人権とする「プライマリーヘルスケア」の確保が危機的な局面にあり、ワクチン接種や子どもの健康管理サービスの提供が「基本的に機能していない」現状にも言及した。