テスラ、決算発表後に株価13%下落。他のEV銘柄も…ウォール街のアナリストの見解は?(海外)

AI要約

テスラの第2四半期の業績不振で株価が大幅下落し、他のEV関連銘柄も影響を受けた。

テスラの利益やロボットタクシーイベントの遅れ、競合他社の下落などが影響要因とされている。

EVセクター全体で消費者需要の変化や業績不振が顕著になり、市況は厳しくなっている。

テスラ、決算発表後に株価13%下落。他のEV銘柄も…ウォール街のアナリストの見解は?(海外)

テスラは7月24日、第2四半期の業績不振を報告した後に株価が最大13%下落した。

この株価下落により、リビアンやルーシッドなど他のEV関連銘柄も下落した。

テスラを否定的に見ている人ばかりではなく、強気派の中には長期的な好材料に期待している人もいる。

テスラ(Tesla)の株価は7月24日、同社の第2四半期決算が熱心な投資家の期待を十分に満たさなかったことから、最大13%下落した。

電気自動車(EV)メーカーのテスラは、1株当たり0.52ドルの調整後利益を発表したが、コンセンサス予想の0.60ドルを下回った。アナリストの予測を下回るには4四半期連続となる。

また、イーロン・マスク(Elon Musk)CEOは、期待されていたロボットタクシーのイベントを10月10日まで延期すると発表した。ウォール街の多くの人々が、テスラにとってAIを活用した大きな起爆剤になると見ていたこの発表は、当初8月に予定されていた。

モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のアナリスト、アダム・ジョーンズ(Adam Jones)は設備投資が前期比で減少したことに言及し、「テスラはEV不況の中で何とかやりくりしている」と指摘した。

この大幅な損失によって、24日には他のEV関連銘柄も下落した。テスラの競合であるアメリカの自動車メーカー、ルーシッド(Lucid)とリビアン(Rivian)は、それぞれ6.6%と8.3%下落した。その他、ポールスター(Polestar、-4.6%)、Zeekr(-6.9%)、VinFast(-5.9%)、Workhorse(-3.4%)、Nikola(-5.2%)などの銘柄もそれぞれ下落した。

損失は中国の銘柄にも及び、XPeng、Nio、BYDは少なくとも2%下落した。

EVセクターでは、四半期の序盤に車両納入が復活したものの、消費者の需要が安価なハイブリッドモデルへと移行しているため、状況はますます厳しくなっている。

今週、ゼネラルモーターズ(General Motors)が、EV製造工場と新型ビュイックEVモデルの計画延期を発表したことで、いわゆるEV不況がさらに明らかになった。同社の株価は、第2四半期の業績が予想を上回ったにもかかわらず、今週5%近く下落した。

バークレイズ(Barclays)のアナリスト、ダン・レヴィ(Dan Levy)によると、テスラの報告は投資家が再びファンダメンタルズに注目するきっかけになるはずだという。同社のテクノロジーへの野望が再び脚光を浴びる中、株価は1カ月前から20%上昇した。