トランプ氏暗殺未遂の容疑者、ケネディ暗殺事件をネット検索 FBI長官

AI要約

元米大統領暗殺未遂事件の容疑者が、過去の大統領暗殺事件についてインターネットで検索していたことが明らかになった。

FBIは事件の動機を特定するため徹底的に捜査を行っているが、まだ明確にはなっていない。

容疑者はトランプ前大統領の集会に関心を示しており、共犯者や共謀者の証拠はないとされている。

トランプ氏暗殺未遂の容疑者、ケネディ暗殺事件をネット検索 FBI長官

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の暗殺未遂事件で、トーマス・マシュー・クルックス(Thomas Matthew Crooks)容疑者(死亡)が事件の数日前、1963年11月に起きたジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元大統領暗殺事件についてインターネットで検索していた。米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ(Christopher Wray)長官が24日、下院司法委員会の公聴会で明らかにした。

 レイ氏は、事件の動機はまだ特定されていないが、「これはわれわれにとって核心的な疑問の一つであり、徹底的に捜査している」と述べた。

 レイ氏はクルックス容疑者について、「公人全般について多くの検索を行っていたとみられる」が、調べ方に明確なパターンはなく、「通常のデータ記録からは、動機やイデオロギーに関して特筆すべき情報は何も得られていない」と説明。

 ただし、検索対象は「今月6日ごろから、トランプ前大統領と今回の集会に非常に集中するようになった」。クルックス容疑者はこの日、トランプ氏を銃撃したペンシルベニア州バトラー(Butler)での選挙集会に参加するために登録したという。

 同日にはさらに、ケネディ元大統領を暗殺したリー・ハーベイ・オズワルド(Lee Harvey Oswald)が銃撃時に「ケネディからどれくらい離れていたか」というグーグル検索を行っていたという。レイ氏は「このことは明らかに容疑者の精神状態を知る上で重要だ」と述べた。

 レイ氏によると、共犯者や共謀者がいた証拠は現時点ではなく、クルックス容疑者は「一匹おおかみ」だったとみられている。【翻訳編集】 AFPBB News