バイデン氏「次世代にバトン」 残り任期、職務に専念 撤退表明後初の演説

AI要約

米大統領バイデンが任期途中での退任を表明し、自らの考えを初めて国民に語った。

バイデン氏は民主主義の重要性を強調し、NATOや同盟関係を強化する考えを示した。

最終判断は21日午後に下され、バイデン氏は後悔はないと語った。

 【ワシントン時事】バイデン米大統領(81)は米東部24日午後8時(日本時間25日午前9時)、ホワイトハウスの大統領執務室で演説した。

 11月の大統領選からの撤退を表明後、自らの考えを国民に語るのは初めて。「前進のため、次世代にバトンを渡すのが最善と判断した」と述べ、残り6カ月の任期中、大統領の職務に専念すると表明した。

 バイデン氏は「民主主義の擁護は、どんな肩書よりも重要だ」と強調。北大西洋条約機構(NATO)やインド太平洋の同盟関係を強化する考えを示し、中東に平和と安定をもたらす努力を続けると語った。さらに「共に民主主義を守ろう」と国民に呼び掛けた。

 ジャンピエール大統領報道官は24日の記者会見で、バイデン氏が20日夜に少人数の顧問や家族と撤退の検討を始め、21日午後に最終判断に至ったと紹介。「大統領に後悔はない」と語った。