ハリス氏「トランプ打ち負かす」　バイデン大統領が後継指名

バイデン大統領に後継指名されたハリス副大統領が「トランプを打ち負かす」と強調しました。

ハリス副大統領

「私たちの大統領の声を聴けるのは非常に素晴らしいことです」

新型コロナ感染で自主隔離中のバイデン大統領、選挙活動を開始したハリス副大統領を電話で激励しました。

バイデン大統領（電話）

「トランプは今も社会にとって危険で、 国家にとっても危険な存在だ。私たちは今もこの戦いを一緒に戦っている。私はどこにも行かない」

ハリス副大統領

「どこにも行かないでね」

バイデン大統領

「君のことを見ているよ。愛している」

ハリス副大統領

「愛している、ジョー」

ハリス副大統領、バイデン大統領との結束をアピールして民主党内をまとめる狙いが伺えます。

ハリス副大統領

「選挙まで106日間、私たちはアメリカ国民に訴え、勝利するつもりだ。我々は必ず勝つ」

「みなさん準備はできていますか?自由を信じていますか?平等の機会を信じていますか?アメリカの約束を信じていますか?そして、そのために戦う意思はありますか?」

また、元検事であるハリス副大統領、 有罪評決を受けているトランプ前大統領を念頭に、「法の支配がある国か、 混乱、恐怖、憎しみの国かを選ぶものだ」と訴えました。

そんなハリス副大統領に対し、トランプ前大統領は…

トランプ前大統領のSNSから

「ジョー・バイデンはアメリカ史上最悪の大統領として名を残すだろう。 恐ろしく無能な国境担当官のカマラ（ハリス）はもっとひどいだろう!」

トランプ前大統領は、バイデン政権で移民対策のトップであるハリス副大統領が目立った成果をあげられていないとして、 国境の管理について批判したのでした。

一方で、民主党内では、重鎮や有力知事たちが続々とハリス副大統領の支持を表明。 AP通信など複数のメディアが、党の候補指名に必要な数の代議員の支持を確保したと報じました。

バイデン大統領の撤退表明からわずか1日、ハリス副大統領が民主党の候補となるのが確実な情勢になりました。

ハリス副大統領の声明

「幅広い支持を獲得できたことを誇りに思う。民主党と国を団結させ、11月にドナルド・トランプを打ち負かすつもりだ」

ハリス副大統領の検事時代の上司は女性差別などでキャリアアップを阻む、 いわゆる“ガラスの天井”を打ち破ってほしいと話します。

ハリス副大統領の検事時代の上司

「彼女は彼女の周りにあるあらゆるガラスの天井を打ち破ってきました。大統領選でも女性に勇気を与える存在になってほしい」