ハマス壊滅まで戦闘継続 対イラン代理勢力で「団結」訴え イスラエル首相、米議会で演説

AI要約

イスラエルのネタニヤフ首相がガザでの戦闘を通じてハマスに対抗する姿勢を示し、人質解放や安全確保を訴えた。

ネタニヤフ首相はイランの代理勢力による脅威についても言及し、イスラエルと米国の団結を強調した。

戦闘終結後のガザの統治についても言及し、イスラエルの治安管理とパレスチナ人による統治を主張した。

 【ワシントン時事】イスラエルのネタニヤフ首相は24日、米議会の上下両院合同会議で演説し、パレスチナ自治区ガザで交戦するイスラム組織ハマスの軍事・統治能力を破壊し、ハマスが拘束する人質が解放されるまで「戦う」と表明した。

 

 また、ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどイランの代理勢力がイスラエルや米国、アラブ諸国に脅威を与えていると強調。「イスラエルと米国は団結しなければならない」と訴えた。

 ガザでの戦闘についてネタニヤフ氏は「ハマスが降伏して武装解除し、人質全員を返せばあすにでも終わる」と指摘。しかし、そうでなければ、戦わなければならないと強調した。

 民間人犠牲の拡大を懸念するバイデン米政権はイスラエルへの一部弾薬の輸送を停止している。ネタニヤフ氏は民間人保護を徹底していると述べ、ガザ最南部ラファでの民間人死者は「実質的にはない」と主張。「道具」を得れば、「直ちに仕事を終える」と米国の支援を求めた。

 ネタニヤフ氏は戦闘終結後のガザの在り方にも言及し、当面はイスラエルが治安を管理する意向を示した。また、「(イスラエルに敵対しない)パレスチナ人によって統治されるべきだ」と語った。