ガザ全土の8割以上に退避要求 イスラエル軍、人道地区も攻撃

AI要約

国連パレスチナ難民救済事業機関は、イスラエル軍がガザでの人道危機を深める行動を取っていることを明らかにした。

イスラエル軍がガザ南部の「人道地区」を攻撃し、89人が死亡。約15万人が避難し、退避先で感染症のリスクが高まっている。

世界保健機関は、下水からウイルスが検出されたことを受け、ポリオなどの感染症がまん延するリスクが高いと警告している。

 【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は23日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザの8割以上で退避要求を出したり、立ち入り禁止区域を設定したりしていると明らかにした。軍は22日、ガザ南部ハンユニスの「人道地区」を攻撃し、89人が死亡した。周辺では約15万人が避難したとみられ、人道危機は悪化する一方だ。

 退避先での密集が進む中、世界保健機関(WHO)は23日、衛生環境の悪化でポリオなどの感染症がまん延するリスクが高まっていると警告した。下水から採取した複数のサンプルからウイルスが検出されたという。