バイデン氏が大統領選から撤退へ 討論会での失態が痛手に

AI要約

米民主党のバイデン大統領(81)は11月の大統領選からの撤退を表明した。6月末のテレビ討論会での弱々しい印象や言い間違いが批判され、後任選びが急務となっている。

本選ではトランプ前大統領(78)との対決が確実視されていたが、バイデン氏の撤退で選挙の流れが不透明になった。

バイデン氏は撤退を頑として否定してきたが、党内からの危機感が高まり、撤退を求める声が強くなっていた。

バイデン氏が大統領選から撤退へ 討論会での失態が痛手に

 米民主党のバイデン大統領(81)は21日、11月の大統領選から撤退する意向を明らかにした。6月末のテレビ討論会が高齢への不安をかき立てる結果に終わり、撤退を求める声が強まっていた。投票日まで4カ月を切る時期の立候補断念は極めて異例で、民主党は後任選びを急ぐ。

 11月の本選では、前回の大統領選と同じバイデン氏とトランプ前大統領(78)との対決が確実視されていた。だがバイデン氏の撤退により、大統領選の行方は一気に混沌(こんとん)としてきた。

 6月27日のテレビ討論会では、バイデン氏はしわがれ声で弱々しい印象を与え、言い間違いも目立った。直後からバイデン氏に撤退を求める声が上がり始めた。バイデン氏は討論会後も「自分よりふさわしい人物はいない」と撤退を頑として否定し続けてきた。だが、党内からは「このままではトランプ氏に敗れる」との危機感が強く、撤退を求める圧力が日増しに高まっていた。