北朝鮮の五輪選手団16人、空路でパリへ出発 夏季の出場は8年ぶり

AI要約

北朝鮮は8年ぶりに夏季五輪に参加するため、パリ五輪に選手団を派遣することを決定した。

選手団にはレスリングや卓球など16人が登録されており、南北融和ムードからの転換を見せている北朝鮮と南朝鮮の関係が注目されている。

これまで南北合同チームを組んだり、選手団を派遣したりと、スポーツを通じて南北関係改善の取り組みが行われていたが、現在は南北関係が再び緊張を高めている。

北朝鮮の五輪選手団16人、空路でパリへ出発 夏季の出場は8年ぶり

 北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、パリ五輪に参加する選手団と金日国(キムイルグク)体育相を団長とする北朝鮮のオリンピック委員会の代表団が20日に空路で平壌を出発したと報じた。北朝鮮は新型コロナウイルスからの選手の保護を理由に2021年の東京五輪には参加しておらず、夏季五輪への出場は8年ぶり。

 韓国の聯合ニュースによると、18日時点で登録された選手はレスリングや卓球など16人。南北が融和ムードだった18年に韓国・平昌(ピョンチャン)で開催された冬季五輪では、女子アイスホッケーで五輪初の南北合同チームが実現した。一方で昨年末以降、北朝鮮は韓国を「敵対国」と位置づけるなど、南北間の緊張が高まっている。(ソウル=太田成美)