バイデン氏、選挙戦継続に意欲 トランプ氏演説「不満に焦点」 米大統領選

AI要約

バイデン米大統領はトランプ前大統領の共和党指名受諾演説を批判し、選挙戦継続の意欲を示した。

バイデン氏は新型コロナウイルス感染を公表し、症状が改善しているものの自主隔離を継続中。

民主党内からはバイデン氏への撤退圧力があるが、バイデン氏は選挙戦続行を明言している。

 【ワシントン時事】バイデン米大統領は19日、11月の大統領選に向けたトランプ前大統領による共和党の指名受諾演説について、「われわれを団結させ、労働者の生活を改善する計画もなく、自身の不満に焦点を当てていた」と批判した。

 また、「力を合わせれば投票で彼を打ち負かすことができる」と述べ、選挙戦継続に意欲を示した。

 バイデン陣営が声明を発表した。バイデン氏に対しては身内の民主党内で撤退圧力が強まっているが、声明では「来週選挙戦に戻ることを楽しみにしている」と強調。近く撤退を決断するとの米メディアの観測打ち消しに努めた。

 バイデン氏は17日、新型コロナウイルスに感染したと発表し、地元の東部デラウェア州で自主隔離し、職務を継続している。主治医は19日、せきなどが続いているものの前日より症状が改善したとの診断を発表した。

 一方、民主党のハインリック上院議員は19日、「トランプ氏を打ち負かせる候補者が必要だ」と表明し、バイデン氏に撤退を求めた。米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、撤退要求を公言した民主党議員らは35人に上った。