「韓国政府代理容疑」テリー氏、逮捕後保釈金50万ドルで釈放

AI要約

韓国系米国人で北朝鮮専門家のスー・ミ・テリー氏が韓国政府のために不法に活動をした容疑で米国司法当局に逮捕されたが保釈を許可された。

検察はテリー氏が非公開情報を取得し、韓国政府のために活動したと主張し、テリー氏はFARA違反とFARA申告を怠った容疑を受けている。

米国司法当局はテリー氏が外国政府に自身の専門性を売る行為に対し、厳正なメッセージを送ることを強調し、国家安全保障に深刻な脅威を提起したと指摘した。

米国司法当局が韓国政府のために不法に活動をした容疑で起訴した韓国系米国人で北朝鮮専門家のスー・ミ・テリー氏を逮捕したが保釈を許可した。

ニューヨーク南部連邦地検のダミアン・ウィリアムズ地検長と連邦捜査局(FBI)ニューヨーク事務局のクリスティー・カーティス副局長代行はテリー氏を16日(現地時間)にニューヨーク市で逮捕したと17日、伝えた。ただしテリー氏は保釈金50万ドル(約7820万円)で逮捕当日中に釈放された。

検察は控訴状でテリー氏がブリンケン国務部長官と非公開の対話内容を米国で活動する韓国国家情報院要員に渡すなど韓国政府のために非公開情報を取得して、韓国当局者が米国当局者に会えるように斡旋(あっせん)するなどの活動を行ったと主張した。

これに対する見返りとして、テリー氏は国家情報院から高級ブランドのコートやカバン、高価な食事、3万7000ドルの研究資金などの提供を受けたと検察は疑っている。外国政府のために活動するには外国代理人登録法(FARA)により司法省に関連の事実を申告しなければならないが、テリー氏はそうしなかったということだ。

検察はテリー氏がFARA違反を謀議した容疑とFARA申告を怠った容疑を受けているとし、各容疑は最大5年の懲役を宣告される可能性があると明らかにした。

ウィリアムズ地検長は「テリー氏は高級ブランドのハンドバッグや高価な食事、公共政策プログラムのための数千ドルの資金を見返りに、その立場と影響力を韓国政府に売った容疑がもたれている」と話した。続いて「今回の起訴は自身の専門性を外国政府に売るという誘惑を受けやすい公共政策従事者に対し、法を守れという確かなメッセージを送ることになるだろう」と警告した。

カーティス副局長代行は「テリー氏が受けている容疑は国家安全保障に深刻な脅威を提起した」とし「テリー氏は相次ぐ警告にも、外国政府のアジェンダを助けるために10年以上にもわたり自身のシンクタンクの役割を利用した」と指摘した。