米軍、ガザ支援物資搬入の桟橋運用を終了 稼働わずか20日

AI要約

米軍がガザ沿岸の浮桟橋運用を終了し、代わりにイスラエルのアシュドッド港に物資の分配作業を移すことを決定した。

バイデン大統領が浮桟橋の設置を発表し、物資輸送が開始されるも、悪天候と物資供給の難しさにより実質的な稼働は限られた。

米中央軍副司令官は海上任務の完了を宣言し、援助物資はキプロスもしくは船上からアシュドッドに運ばれる予定。

米軍、ガザ支援物資搬入の桟橋運用を終了 稼働わずか20日

Phil Stewart Idrees Ali

[ワシントン 17日 ロイター] - 米軍は17日、パレスチナ自治区ガザに海上から支援物資を運び込むためにガザ沿岸に設置した浮桟橋の運用を終了したと発表した。

バイデン大統領は3月に浮桟橋の設置を発表。5月には桟橋を経由してガザ地区への援助物資の輸送が開始された。ただ、悪天候と物資供給の難しさにより実質的な稼働は約20日にとどまった。

米中央軍副司令官のクーパー海軍中将は会見で「桟橋を使った海上任務は完了した。そのため、桟橋を使用する必要はなくなった」と述べた。

援助物資の分配作業は今後、イスラエルのアシュドッド港に移されるとし、現在キプロスもしくは船上にある援助物資が数日中にアシュドッドに運ばれる予定だと語った。