カナダ・トロントで洪水、ラップ歌手ドレイクが浸水現場の動画公開
トロントでの豪雨による洪水と停電について、市内に住むラップ歌手ドレイクさんが自宅が浸水した状況を動画で公開。
トロントでは7月の平均雨量を超える雨が4時間で降り、道路の冠水や浸水、停電が発生。市内各所で緊急通報が入り、消防局が対応。
市長は気候変動対策の必要性を指摘し、洪水被害への対応がより重要になると述べた。
(CNN) カナダの最大都市トロントで16日、豪雨による洪水と停電が起き、市内に住むラップ歌手ドレイクさんは自宅が浸水した場面とみられる動画を公開した。
ドレイクさんはインスタグラムに、にごった茶色い水が部屋に流れ込む動画を投稿。「エスプレッソ・マティーニであってくれよ」とコメントを書き込んだ。自宅は「大使館」と呼ばれる豪邸で、トロント市内の高級住宅地にある。
トロントでは同日、4時間で7月分の平均雨量を越える雨が降った。道路の冠水や閉鎖、地下鉄駅の浸水が相次ぎ、一時は16万7000世帯が停電した。
トロント・ピアソン国際空港では97ミリを超える記録的な雨量が観測された。
市消防局には16日午前6時から午後3時までの間に1700件近い緊急通報が入り、約500件にチームが出動した。エレベーターからの救助が50件以上、車や建物からの救出要請が20件以上あった。
市の東側を通る幹線道路で車が流された場面の写真もある。地元紙は、市庁舎の天井から雨漏りが起きていると伝えた。トロント島にあるビリー・ビショップ空港によると、同空港につながる歩行者用トンネルも浸水した。
チョウ市長は「気候変動に対応する必要がある。このような日はもっと増えるだろう」と指摘。インフラの老朽化によって洪水の被害がさらに起きやすくなっているとの見方も示した。