ソウルにも水爆弾…南山1号トンネル前に倒木、河川も全面統制

AI要約

ソウルで水爆弾級の雨が降り、大雨被害が発生。道路や河川が統制され、木が倒れるなどの被害が報告された。

河川の水位上昇に備え、市内の河川29カ所に立ち入り制限。歩行路が浸水し、市民の立ち入りが阻止された。

雨水ポンプ場や防災施設が稼動し、浸水予報が出された自治区もあった。梅雨停滞前線の影響で大雨が続いたが、特別警報は解除された。

17日午前、ソウルに1時間当たり最大84ミリの水爆弾級の雨が降り、各地で大雨被害が続出した。ソウル市内の河川29カ所と道路3カ所も統制された。

消防当局などによると、この日午前7時58分ごろ中区退渓路2街(チュング・トェゲロイガ)から南山(ナムサン)1号トンネルに進入するトンネルの入口で木が倒れた。人命被害はなかったが、警察と消防当局が現場を統制して車線を整理するなど措置を取った。その後、市が現場に出て木を除去した。

河川の水位が上昇することに備えて清渓川(チョンゲチョン)・仏光川(プルクァンチョン)など市内すべての河川29カ所に対する立ち入りも全面的に統制された。清渓川の歩行路は浸水し、施設管理公団の公務員が河川周辺や散歩道を回りながら人々の接近を防いだ。仏光川・弘済川(ホンジェチョン)など散歩道も水に浸かり、市民の立ち入りを遮断する阻止線がつけられた。

中浪川(チュンナンチョン)の水位が上昇し、午前9時7分から東部幹線道路水落地下車道から聖水分岐点まで上下線全区間が通行止めとなり、北部の幹線道路も一部通行止めとなった。この他に繒山橋下部、カラムギルなど道路2カ所と水辺駐車場4カ所も統制された。ソウル市は雨水ポンプ場40カ所と貯留槽5カ所など防災施設を稼動した。江東(カンドン)・江西(カンソ)・恩平(ウンピョン)・麻浦(マポ)・鍾路(チョンノ)・西大門(ソデムン)・城北(ソンブク)・江北(カンブク)など8つの自治区に浸水予報が下された。

気象庁によると、この日梅雨停滞前線の影響で午前10時までソウル地域に降った雨は158ミリに達する。最も多くの雨が降った区は蘆原区(ノウォング)で、城北区(ソンブクグ)では1時間当たり84ミリの雨が観測された。ソウル市は午前8時45分、ソウル全域に大雨警報を発令し、災害安全対策本部対応2段階も発令した。城北区や鍾路区など一部地域では今年に入って初めての豪雨緊急災難メッセージが発出された。その後雨足は弱まり、10時20分ごろソウルに下された豪雨特別警報はすべて解除された。