北朝鮮強制労働、奴隷化も 国連が報告書、人権侵害深刻

AI要約

国連人権高等弁務官事務所は、北朝鮮で組織的な強制労働と深刻な人権侵害が日常化しているとする報告書を発表した。

報告書では、北朝鮮の強制労働が6つの形態に分類され、子どもや女性への労働強要や性暴力も指摘されている。

刑務所の囚人については、労働の過酷さから奴隷化状態であると結論づけられた。

 【ジュネーブ共同】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は16日、北朝鮮で強制労働が組織的に行われ、深刻な人権侵害が常態化しているとする報告書を発表した。奴隷化され「人道に対する罪」に当たるケースも見られたという。2015年6月~23年5月、韓国に住む計183人の目撃者や脱北者に聞き取り調査した。

 北朝鮮の強制労働を、収容施設や徴兵、海外での出稼ぎ労働といった6形態に分類。学校を通じて労働を強いられる子どもや、性暴力に遭う女性もいると指摘した。刑務所の囚人については労働の期間や負担、懲罰などから、奴隷化の域に達していると結論づけた。