ヒズボラがロケット弾320発超の攻撃、イスラエル軍も空爆で交戦に

AI要約

ヒズボラがイスラエルにロケット弾と無人機で攻撃を行い、イスラエル軍が報復のためにヒズボラを空爆した。攻防が激化し、緊張が高まっている。

ヒズボラはイラン支援の組織であり、ハマスとの連帯を示してイスラエルを攻撃している。イスラエルとイランの関係も緊迫しており、今後の展開が注目される。

イスラエル軍の報復攻撃により、ヒズボラの複数のロケット発射地点が破壊され、3人が死亡した。攻防はさらに激化する可能性がある。

ヒズボラがロケット弾320発超の攻撃、イスラエル軍も空爆で交戦に

 レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは25日、隣接するイスラエルを320発を超えるロケット弾やドローン(無人機)で攻撃したと発表した。7月末にイスラエル軍がヒズボラの司令官を殺害したことへの報復だとしている。この攻撃を事前に察知したイスラエル軍は、レバノン南部のヒズボラの標的に対して大規模な空爆を実施しており、攻撃の応酬が続くことが懸念される。

 パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が昨年10月に始まって以降、ヒズボラはハマスへの連帯を示してイスラエルをたびたび攻撃し、緊張が高まっていた。ヒズボラの司令官が殺害された翌日には、イランの首都テヘランで、ハマス最高幹部だったイスマイル・ハニヤ氏が殺害された。これを受け、ヒズボラやハマスを支援するイランもイスラエルへの報復を宣言しており、今後の出方が注目される。

 ヒズボラは25日の声明で、今回の攻撃は司令官殺害に対する報復の「第1段階」とした。320発以上のロケットや、攻撃用無人機により、イスラエル北部や、イスラエルが占領するゴラン高原にある基地や兵舎など11カ所を狙ったとしている。

 これに対し、イスラエル軍は25日、ヒズボラがイスラエルへの攻撃を準備していることを察知し、ヒズボラへの空爆を実施したと発表した。戦闘機約100機が、レバノン南部にあるヒズボラの40以上のロケットなどの発射地点を空爆。ネタニヤフ首相は同日の閣議で、「イスラエル北部を狙っていた数千発のロケット弾を破壊した」と話した。レバノンの地元メディアによると、この攻撃で3人が死亡した。