中国、ソロモンに32億円支援 島サミット対抗で影響力誇示

AI要約

ソロモン諸島政府は中国から新たに財政支援を受けることを決定した。

中国は島しょ国への影響力を誇示し、ソロモン首相との首脳会談で財政支援を表明した。

ソロモンの首都ホニアラの国際空港拡張計画にも中国が前向きな支援姿勢を示している。

 【シドニー時事】南太平洋のソロモン諸島政府は16日、中国から新たに1億7000万ソロモンドル(約32億円)以上の財政支援を受けることが決まったと明らかにした。

 ソロモン諸島放送などが報じた。中国としては、日本が16~18日に主催する太平洋・島サミットに対抗し、島しょ国への影響力を誇示する狙いがあるとみられる。

 5月に就任したソロモンのマネレ首相は親中路線を鮮明にしており、島サミットに先立ち訪中。12日の北京での首脳会談で習近平国家主席が財政支援を表明した。中国は、ソロモンの首都ホニアラの国際空港拡張への支援にも前向きな姿勢を示した。同空港は、日本の政府開発援助(ODA)を活用して整備された。