イスラエル軍の攻撃で死者90人、標的はハマス幹部 ガザ南部

AI要約

パレスチナ自治区ガザ地区南部の難民キャンプでイスラエル軍の攻撃により少なくとも90人が死亡。標的はハマス幹部2人で、現場はマワシ地区で避難所として指定されていた。

攻撃の標的はハマス軍事部門のトップであるムハンマド・デイフ氏。イスラエル軍は作戦の実行を称賛し、国内諜報機関が関与したことを明らかにした。

ガザ保健省によると、死者の半数は女性と子どもである。ハマス側は虐殺と非難し、イスラエル軍は米国製兵器を使用していることが分かっている。

イスラエル軍の攻撃で死者90人、標的はハマス幹部 ガザ南部

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区南部の難民キャンプで13日、イスラム組織ハマスの幹部2人を狙ったとするイスラエル軍の攻撃があり、ガザ保健省によると少なくとも90人が死亡した。

現場は南部ハンユニスの西側に位置し、住民らの避難先として指定されていたマワシ地区。映像には路上に散乱した遺体や、破壊されたテントが映っている。

標的の1人はハマス軍事部門のトップで、昨年10月7日のイスラエルに対する越境攻撃を首謀したとされるムハンマド・デイフ氏。イスラエル治安当局者によると、もう1人はハンユニス部隊の司令官だった。

イスラエルのネタニヤフ首相は同日、中部テルアビブでの記者会見で、デイフ氏と副官が作戦で殺害されたかどうかは断定できないと述べる一方、対象地区に人質はいなかったことが確認されたとして、作戦を実行した国内諜報(ちょうほう)機関シンベトの長官を称賛した。

ガザ保健省は、パレスチナ人少なくとも90人が死亡、300人が負傷したと発表。死者のうち女性と子どもが半数を占めると述べた。民間人と戦闘員の内訳は不明。CNNは死傷者数を独自に確認できていない。

現地の病院には多数の死傷者が運び込まれ、スタッフが対応に苦慮している。

ハマス側は声明で、イスラエルがデイフ氏らを狙ったとする主張を否定し、「恐ろしい虐殺」と非難。これまでも同様のうそが繰り返されてきたと述べた。

CNNがSNSに投稿された映像を調べたところによると、米ボーイング製の精密誘導装置「JDAM(統合直接攻撃弾)」の尾翼が確認された。イスラエル軍はハンユニスの学校に仕掛けた攻撃などにも、米国製兵器を使ったことが分っている。