撮影現場の銃による死亡事件、米俳優ボールドウィン氏の審理打ち切り

AI要約

2021年10月、ニューメキシコ州で俳優アレック・ボールドウィン氏が撮影現場で銃による死亡事件を起こし、過失致死の罪に問われたが証拠不十分として審理が打ち切られた。

検察側が銃弾を意図的に提示しなかったことが判明し、ボールドウィン氏の無実が証明された。

ボールドウィン氏は涙を流す場面もあり、事件の影響を受けたことが伺える。

撮影現場の銃による死亡事件、米俳優ボールドウィン氏の審理打ち切り

 米南西部ニューメキシコ州で2021年10月、映画の撮影現場で起きた銃による死亡事件で、過失致死の罪に問われた俳優のアレック・ボールドウィン氏について、同州の裁判所は12日、検察側が証拠となる銃弾を意図的に提示しなかったとして審理を打ち切った。米メディアが報じた。

 同州サンタフェの検察当局は昨年1月、ボールドウィン氏を致死罪で起訴。その後、過失致死罪に切り替えられていた。ボールドウィン氏の弁護側は当初から、撮影で使われた銃に実弾が入っているとの認識はなかったとして、無罪を主張していた。有罪となれば、最大で1年半の禁錮刑となる可能性があった。

 米メディアは12日、裁判官が審理打ち切りを告げた後、法廷で顔を手で覆って涙を流すボールドウィン氏の映像を報じた。

 米メディアによると、21年10月、映画「ラスト」の撮影現場で、ボールドウィン氏が撮影用小道具の銃を発射。撮影監督の女性(当時42)が死亡し、監督の男性も負傷した。(サンフランシスコ=五十嵐大介)