映画撮影中に“誤射”米俳優ボールドウィン被告の裁判 検察側の訴え棄却

AI要約

俳優・アレック・ボールドウィン被告が撮影中の事故で起訴された過失致死罪の裁判で、検察側の訴えが棄却された。

ボールドウィン被告は涙を流し、裁判官の言葉を聞いた後、感極まった。

事件は銃から実弾が発射され、撮影監督が死亡した西部劇映画の撮影現場で起き、ボールドウィン被告は無罪を主張していたが、検察側が証拠を隠匿していたことが発覚し、裁判は終結した。

映画の撮影中に撮影監督が死亡し、過失致死罪で起訴された俳優・アレック・ボールドウィン被告の裁判で、裁判所は12日、検察側の訴えを棄却しました。

俳優のアレック・ボールドウィン被告は12日、法廷で裁判官の言葉を聞き終わると涙を流しました。

この事件は2021年10月、西部劇の映画の撮影現場でボールドウィン被告が持っていた小道具の銃から実弾が発射され、撮影監督の女性が死亡したもので、ボールドウィン被告らが過失致死罪で起訴されました。

冒頭陳述でボールドウィン被告側は、銃は小道具で発砲は不可能だったはずだとして無罪を主張していました。

一方の検察側が、本来ボールドウィン被告側と共有されるべき、実弾が現場に持ち込まれた経緯を示す証拠について隠匿していたことがわかり、裁判官は「この過ちを正す方法はない」と、検察側の訴えを棄却しました。

19日まで行われる予定だったこの裁判は終結となります。

この事件では今年4月、銃器担当の女性スタッフが銃に誤って実弾を装てんしたとして、禁錮1年6か月を言い渡されています。