韓国・SNSにあふれる自慢の「ダイビングスポット」…実はすべて「水泳禁止」場所

AI要約

済州道済州市の龍潭浦口で裸で海に飛び込み競争する人々が増え、水遊び事故も繰り返されている。

港や波止場での水泳は禁止されているが、多くの人が安全装置なしでダイビングを楽しんでおり、SNSもこの行為を煽っている。

漁村・漁港法では水泳を含む禁止行為として示していないため、対応が難しい状況であり、過去5年間で水難事故の人命被害が多数発生している。

韓国・SNSにあふれる自慢の「ダイビングスポット」…実はすべて「水泳禁止」場所

【07月13日 KOREA WAVE】ジャボン、ジャボン……。韓国・済州道済州市(チェジュシ)の龍潭(ヨンダム)浦口で7日午後、上着を脱いだ人が海に飛び込んだ。自分も負けまいと、すぐそばでもう一人が飛び込み、彼らのダイビングはしばらく続いた。

水着を着た人が目立ち、ゴーグルやフィンを準備してきた人もいた。救命胴衣を着せた子どもと水遊びを楽しむ親もいた。

しかし、大半はいかなる安全装置もなしに、裸で海に飛び込み、競争するかのように次々とダイビングをしていた。まるでプールを利用するかのように、危険な「港での水泳」を楽しむ人は20人を超えた。

港や波止場はダイビング、水泳などの水遊びが禁止されている。それでも、毎年蒸し暑くなると、こうした水遊びは繰り返されているのが現状だ。

SNSも港や波止場での水遊びを煽っている。済州のあちこちの波止場を「ダイビングスポット」と紹介する投稿が多数上がっている。

それゆえ、毎年夏には、港や波止場での水遊び事故が繰り返される。指定海水浴場と違い、安全管理要員がおらず、船舶や周辺施設での人身事故の危険が大きいからだ。

「漁村・漁港法」第45条(禁止行為)によると、道内の漁村定住漁港や小規模漁港では、漁港の使用に支障を与えかねない行為を禁止している。しかし、禁止行為には「水泳」が含まれておらず、啓発以外の対応が取りにくいのが実情だ。

この5年間、済州で発生した水難事故の人命被害は計498人で、このうち38.1%(190人)は7~9月に集中的に発生している。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News