中国の富裕層が財布閉じ…ポルシェ、上半期の引き渡し台数7%減少

AI要約

ポルシェの上半期の車両引き渡し台数が前年比で7%減少し、主な原因は中国の需要減少によるもの。

中国の富裕層が不動産危機の影響を受けており、ブランド品需要が減少していると分析されている。

ポルシェは中国の価格競争に加わらず、自動車市場でシェアを維持するために工夫している。

中国の富裕層が財布閉じ…ポルシェ、上半期の引き渡し台数7%減少

ドイツのスポーツカーブランド、ポルシェの上半期の車両引き渡し台数が前年同期比で7%減少したことがわかった。これは中国の引き渡し台数が前年比33%減ったのに伴ったものだ。

ロイター通信が9日に伝えたところによると、ポルシェは上半期に15万5945台を引き渡した。地域別に見れば中国が2万9551台で33%、北米が3万9558台で6%減った。

これに対し本拠地であるドイツは昨年より22%増えた2万811台、ドイツを除いた欧州は6%増加した3万8611台を記録した。

ポルシェは中国の景気不振を主要原因に挙げ、6モデルのうち5モデルで交代が予定された点も影響を及ぼしたと説明した。

ドイツ経済紙ハンデスブラットは「中国の富裕層が不動産危機の影響を受けておりブランド品需要が減っている」と分析した。

ポルシェは3月に中国自動車市場で起きている価格競争には加わらないと宣言した。ポルシェが生産する6モデルのうち最も安い「718」の販売価格はドイツ基準6万3945ユーロ(約1億1153万円)だ。

ポルシェが属する自動車グループのフォルクスワーゲンは世界最大の自動車市場である中国で毎年シェアが下落しており、昨年は中国の電気自動車メーカーBYDに初めて追い抜かれた。