イランのフリゲート艦、港で転覆 再就航は半年先か

AI要約

イラン南部バンダルアッバスの港で修理中のフリゲート艦が転覆し、再就航は半年先になる可能性がある。

転覆した艦は全長約94メートル、排水量2000トンの「サハンド」であり、修理中に海水が入り込んでバランスを崩した。

軽傷者が数名おり、元米海軍大佐の専門家は修理には4〜6カ月かかる見通しを示している。

イランのフリゲート艦、港で転覆 再就航は半年先か

(CNN) イラン南部バンダルアッバスの港で、修理中の軍艦が転覆した。再就航は半年先になる可能性もある。

転覆したのは全長約94メートル、排水量2000トンのフリゲート艦「サハンド」。国営イラン通信(IRNA)は、ドックでの修理中、タンクに海水が入り込んでバランスを崩したと伝えた。

政府系タスニム通信の写真には、港で横倒しになった船体が写っている。

IRNAによると数人が軽傷を負い、病院へ運ばれた。

タスニム通信によれば、サハンドは2018年12月に就航。対艦ミサイルと電子戦システムを搭載している。

元米海軍大佐の専門家は、航行できる状態に戻すには4~6カ月かかるとの見方を示した。

海水は船内の電子機器に重大な損傷を及ぼし、あらゆる場所に入り込む。電子機器をすべて外して、塩分を取り除く化学処理が必要とされる。またピストンの内側やタービンの羽根に塩分が付着すれば燃焼不良の原因にもなるため、徹底的に除去しなければならない。

サハンドのような船は電子機器や兵器で上部が重い構造になっている。修理中に燃料タンクを空にする場合は、バランスを維持するためにこの重さを取り除かなければ、強風で転覆する恐れがあるという。