フランス国民議会あす決選投票、どの勢力も過半数に届かない「中ぶらりん議会」観測強まる

AI要約
フランス国民議会選挙の決選投票が行われ、極右の流れをくむ右派政党「国民連合」が失速傾向にある左派政党連合と与党連合が候補者を一本化しており、結果が注目されている世論調査ではいずれの勢力も過半数を持たない可能性が高いとしている

 【パリ=梁田真樹子】フランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票が7日、実施される。即日開票され、7日夜(日本時間8日未明)に大勢が判明する見通しだ。

 第1回投票で得票率33・1%で首位に立った極右の流れをくむ右派政党「国民連合」(RN)は失速傾向にある。2位だった左派政党の連合と、3位のマクロン大統領率いる与党連合が多くの選挙区で候補者を一本化したためだ。

 世論調査機関「IFOP」は5日、RNの予想獲得議席数を170~210とする調査結果を発表した。左派政党連合は155~185、与党連合は120~150だった。いずれの勢力も過半数を持たない「ハング・パーラメント(中ぶらりん議会)」になるとの観測が強まっている。