習主席、プーチン大統領が首脳会談 「史上最良」強調も…実は同床異夢 中露と北朝鮮の「三角関係」で波乱含み

AI要約

プーチン大統領と習近平国家主席が会談し、中露関係について述べた。

会談は上海協力機構首脳会議に合わせて行われ、協力関係強化の方針が示された。

しかし、ロシアは中国依存が強まる一方で北朝鮮に急接近し、三角関係が波乱を含む。

ロシアのプーチン大統領と習近平国家主席が3日、カザフスタンの首都アスタナで会談した。プーチン氏は中露関係を「史上最良だ」と述べ、習氏も「両国の正当な権益を守るために新たな努力をすべきだ」と訴えた。米国など西側への対抗姿勢で足並みをそろえる両国だが、蜜月関係ではなくなっている。

会談は中露主導の上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて行われた。プーチン氏は「SCOは公正な世界秩序の重要な柱の一つだ」とし、「ロシアと中国の協力は、国際舞台における主要な安定要因の一つだ」と述べ、協力関係を強化する方針を示した。

ただ、中露はもはや対等な関係ではなくなっている。ウクライナ侵攻を続けるロシアは経済面や軍事面で中国依存が強まっているためだ。

一方でロシアは北朝鮮にも急接近しており、プーチン氏は訪朝して金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と会談、事実上の軍事同盟とも指摘される条約を結んだ。

北朝鮮の後ろ盾となってきた中国としては、核開発の進展につながるロシアとの急接近に神経をとがらせる。中露と北朝鮮の「三角関係」は波乱含みだ。