米大手のアルツハイマー病治療薬を米当局が承認 エーザイら既存薬のライバルに

AI要約

FDAがイーライリリーのアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」を承認したことを発表。

ドナネマブは異常なタンパク質を除去し、症状進行を遅らせる効果があるとされる。

薬代は1年間で約520万円であり、選択肢の1つとして期待されている。

FDA=アメリカ食品医薬品局は製薬大手・イーライリリーのアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」を承認したと発表しました。

ロイター通信によりますと、FDAが2日に承認したのはアメリカの製薬大手・イーライリリーのアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」です。

「ドナネマブ」は脳からアミロイドベータと呼ばれる異常なタンパク質を除去する薬で、臨床試験のデータでは症状の進行を29%遅らせたということです。

一方、試験では、3分の1ほどの患者に脳出血が見られましたが、ほとんどは軽度だったということです。

1年間の薬代として、3万2000ドル=およそ520万円ほどかかるとしています。

同じ効果を狙うエーザイらの「レカネマブ」は日本とアメリカですでに承認されていて、アメリカのアルツハイマー病協会は「治療の複数の選択肢を持つのは待ち望んでいた進歩だ」とコメントしています。