オランダ新政権発足、首相に官僚 極右ウィルダース氏の影響大

AI要約

オランダで極右政党、自由党(PVV)などによる連立政権が発足し、首相には元情報機関トップのディック・シューフ氏が就任。

PVVのメンバーが閣僚に初めて就くも、ウィルダース党首は入閣しないが影響力を持つとみられる。

新首相は無所属で総合情報保安局(AIVD)の元トップで、反イスラム姿勢を懸念する連立相手に配慮した人選。

オランダ新政権発足、首相に官僚 極右ウィルダース氏の影響大

[アムステルダム 2日 ロイター] - オランダで極右政党、自由党(PVV)などによる連立政権が2日発足した。首相にはキャリア官僚で元情報機関トップのディック・シューフ氏が就任した。

PVVのメンバーが閣僚に就くのは初めて。ウィルダース党首は入閣しないが、第1党党首として大きな影響力を振るうとみられる。

シューフ氏は昨年の総選挙に出ておらず、無所属で内閣を率いる。元法務省幹部で総合情報保安局(AIVD)のトップを務めた。

同氏の起用はウィルダース氏の反イスラム姿勢を懸念する連立相手の自由民主党(VVD)や新社会契約(NSC)に配慮した。

ただウィルダース氏は主張を変えるつもりはないとしており、先週Xにイスラム教は「卑劣で暴力的で憎しみに満ちた宗教」と投稿した。また強硬な反イスラム主義者を閣僚に送り込んだ。