ウクライナ、支払い猶予期限前の債務再編合意に自信=関係者

AI要約

ウクライナは債務再編交渉に成功を見込んでおり、8月1日より前に合意する見通し。

関係者によると、ウクライナ政府は近く合意に達できると信じている。

対外債務とGDPワラント債の両方を再編する意向が改めて示された。

ウクライナ、支払い猶予期限前の債務再編合意に自信=関係者

Libby George Karin Strohecker

[ロンドン 1日 ロイター] - ウクライナは債務再編交渉について、支払い猶予期限の8月1日より前の成功を引き続き見込んでいる、と投資家に伝えた。同国財務省が1日に開いた電話会議に出席した関係者2人が明らかにした。

電話会議には交渉の主導役となっているウクライナの公的債務管理部門トップのユーリ・ブツァ氏や複数の政府アドバイザー、国際通貨基金(IMF)ウクライナ・ミッション代表のギャビン・グレイ氏と、債権者グループのメンバー、同グループに属さない投資家らが参加した。

ウクライナ政府は先月、総額約200億ドルの債務再編を巡る海外の債権者グループとの協議が合意に至らなかったと表明。先週公表された再編計画の詳細に関する文書でも、20%のヘアカットには応じる姿勢の債権者側と、最大60%のヘアカットにつながる提案をしている政府側の意見に大きな差があることが分かっている。

しかし先の関係者の一人は「ウクライナ政府は近く合意に達することができると信じている」と強調した。

ウクライナは現在、197億ドルの対外債務と26億ドルのGDP連動ワラント債(経済成長が一定水準を超えると返済額が上乗せされる債券)による借り入れを抱えている。

先週の文書を見た一部投資家は、ウクライナが対外債務の再編を優先すると解釈したが、今回の電話会議では対外債務とGDPワラント債の双方を再編する意向が改めて示された。