「ジル夫人と側近が人垣に…ホワイトハウスでもバイデン氏の状態わからない」

AI要約

バイデン大統領の最側近が孤立し、正確な状況判断できずにいることが指摘されている。

ジル夫人とアンソニー・バーナル首席補佐官らが大統領の周囲を取り囲み、大統領が孤立化していると報じられている。

最側近に対する批判が表面化し、民主党陣営内で不満が広がっている。

「ジル夫人と側近が人垣に…ホワイトハウスでもバイデン氏の状態わからない」

先月27日に行われたバイデン米大統領の大統領選挙での初のテレビ討論会惨敗の余波が激しい。選挙陣営をはじめとする民主党内外で責任論があふれる中で、バイデン大統領が最側近に囲まれ正確な状況判断をできずにいるという指摘が出た。

先月30日に米インターネット政治メディアのアクシオスはホワイトハウスの補佐官と元補佐官がテレビ討論の結果に衝撃を受け、バイデン大統領が2期目を継続できるか疑問を抱くことになったと報道した。その上で彼らが今回の失敗の最大の責任としてバイデン大統領とジル夫人の側近が「人垣」を作っている点を挙げたと伝えた。

アクシオスによると、ホワイトハウスの役人らは特にジル夫人とその側近であるアンソニー・バーナル首席補佐官、アニー・トマシニ副室長らがバイデン大統領の周囲を取り囲み大統領が事実上孤立したと伝えた。さらにホワイトハウスの住居スペースに常駐する職員さえ最側近の引き止めにより大統領を近距離で補佐できず、これによりバイデン大統領の正確な状態がわからないことが多いという。

元ホワイトハウス職員はアクシオスに「ジル夫人が大統領をとても保護しバーナル補佐官はジル夫人を保護した。彼らは私たちが(大統領と自分たちのために)働くことを望まず、することがなかった」と話した。彼は「トランプ政権当時も大統領の家族と常駐職員間の距離はこれほど遠くなかった」と付け加えた。

ジル夫人とその側近がバイデン大統領に影響力を行使しているという指摘は前から提起されてきた。ニューヨーク・タイムズのホワイトハウス担当記者であるケイティ・ロジャース氏は3月に出版した著書で「バイデン大統領の高位参謀にとってジル夫人はバイデン大統領の門番」と評価した。ホワイトハウス内の主要懸案を決める上でも大統領の「インナーサークル」に入るにはジル夫人を経るのが必須という話だ。

バーナル補佐官もホワイトハウスの主要懸案に関与しているという評価を受ける。ロジャース記者はバーナル補佐官が大統領夫人の執務室があるイーストウイングを総括する水準を超え、大統領参謀が働くウエストウイングにも相当な影響力を及ぼしていると伝えた。彼は著書で「バーナル氏は信じられないほど忠誠だ。ある人は彼がジル夫人のため加速する汽車の前に歩いていくだろうと話すほど」と伝えた。

バイデン大統領の核心参謀3人に対する批判も持続的に指摘された。ニューヨーク・タイムズは大統領の腹心3人としてローン・クレイン元大統領秘書室長、マイク・ドニラン大統領上級顧問、テッド・カウフマン元上院議員を挙げ、「彼らは数十年間バイデン氏を心からサポートしたが、平均年齢71歳の狭い『インナーサークル』に対する不満も大きい。『人垣』がとても堅固で他の人は直言するのが難しい構造」と指摘した。

テレビ討論惨敗後民主党陣営ではバイデン大統領の最側近に対する批判が公開的に提起されている。元ホワイトハウス写真副局長チャンドラー・ウェスト氏はインスタグラムで「彼らはバイデン氏が風邪をひいただけで、『良くない夜』を体験したといった。だが彼らは数カ月にわたり『ジョーは数年前のように強くない』と話していた。もう大統領は退く時」と直撃した。