ロ朝新条約は「決議違反」 中国に影響力行使呼び掛け 米国連代理大使

AI要約

ウッド米国連代理大使は、ロシアと北朝鮮が締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」に対して、複数の安保理決議違反として非難した。

ウッド氏は、ロ朝の軍事協力の拡大が世界の安全保障を脅かす恐れがあるとし、全ての国が反対の声を上げるべきだと訴えた。

さらに、中国にもロ朝の影響力行使を求め、軍事協力にくさびを打つよう呼び掛けた。

ロ朝新条約は「決議違反」 中国に影響力行使呼び掛け 米国連代理大使

 【ニューヨーク時事】ロシアと北朝鮮が軍事協力を深める中、ウッド米国連代理大使は28日、ニューヨークで時事通信などのインタビューに応じ、ロ朝が19日に締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」について「複数の安保理決議に違反している」と非難した。

 

 ウッド氏は、条約は「(ロ朝間の)軍事協力の継続を確かにするためのものだ」と指摘。ロシアは北朝鮮製ミサイルをウクライナ侵攻に使用しており、ロ朝の協力拡大は世界全体の安全保障を脅かす恐れがあるとして「全ての国がこの条約に反対の声を上げるべきだ」と訴えた。

 また「中国がこの条約を不快に思っていることを知っている」と主張。中国はこれまで北朝鮮を擁護してきたが、その立場を転換し「ロ朝両国に影響力を行使すべきだ」と軍事協力にくさびを打つよう呼び掛けた。