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【詳細解説】 「トランプ氏圧勝 バイデン氏苦境」か 米大統領選 第1回テレビ討論会
11月のアメリカ大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領と、返り咲きを狙うトランプ前大統領によるテレビ討論会が行われた。
アメリカ直面の問題について大統領候補の考えが交わされ、厳しい評価がされた。
経済、税制、社会保障などについて両候補が意見を述べ、対決した。
![【詳細解説】 「トランプ氏圧勝 バイデン氏苦境」か 米大統領選 第1回テレビ討論会](/img/article/20240628/667ea1915f326.jpg)
11月のアメリカ大統領選挙で再選を目指す現職のバイデン大統領と、返り咲きを狙うトランプ前大統領による第1回のテレビ討論会が日本時間の28日午前、90分間の論戦が繰り広げられた。
不法移民の問題、女性の中絶の権利の問題、ウクライナやパレスチナなど外交問題など、アメリカが直面する問題について、大統領候補の考えを国民が直接聞く機会でもある。両氏はそれぞれ何を語ったのか詳報する。
CNNの司会者が提示したテーマについて、それぞれのスタンスを双方が批判し合ったが、アメリカでの評価はバイデン大統領に厳しいものだったという。
4年前の大統領選挙と同じ2人が再度相まみえる。前回の討論会では、トランプ大統領(当時)がバイデン氏の発言中に何度も言葉を挟み、混乱する場面が見られた。
今回の討論会は無観客で、片方の発言中に相手のマイクを切る対策が取られ、発言内容が分からなくなるという事態は避けられた。討論中にスタッフと連絡を取ることも禁じられ、2人の候補は自らの言葉で、1対1で対決した。
討論はインフレに直面する有権者の最大の関心事、経済問題から始まった。出だしから、バイデン氏は手痛い言い間違えをする。
バイデン氏
「トランプ氏から引き継いだ時、アメリカ経済は急落していた。コロナ対策は酷く、多くの人々が亡くなった。それを彼は大した事はない、腕にちょっと注射すれば大丈夫だ、と言っていたのだ。経済は崩壊した。私たちが手始めにやったのは元に戻すことだった」
「我々は1万5000の新しい仕事を生み出した」
バイデン政権で創出された雇用者数は1500万人と言うべきところを、早速数字を間違えた。
トランプ氏
「私は我が国の歴史上、最高の経済を打ち立てた。誰もが感嘆し、他の国も真似た」
「コロナに見舞われたが、我々は必要なお金を投じて大不況を免れた。 アメリカの経済も軍隊も信頼され、戦争もなかった。バイデン氏が生み出したのは、不法移民や元々あった仕事だけだ」
アメリカは「第三国世界のようになり、恥ずべきことだ」と繰り返すトランプ氏にバイデン氏は反論。トランプ氏が富裕層を利する2兆ドルの減税をして作った財政赤字を解消し、社会保障を維持するために、富裕層の課税を強化する税制改革をすると打ち出した。
ただ、社会保障の内容、子育てやお年寄りへのケアに触れた際、何度か言葉を繰り返し、言い淀んだところがあった。