デンマーク政府、家畜に対する「炭素税」導入へ 農業団体などから批判の声も

AI要約

2050年までに温室効果ガス排出ゼロを目指すデンマーク政府が家畜からの温暖化ガス排出に対処するため、牛や豚に課税する方針を明らかにした。

デンマークの連立与党が牛1頭あたり年間約1万7000円の課税を決定し、2030年に導入予定であることが報じられた。

目標は2030年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で7割減らすことであるが、一部からは農家の声に耳を傾けていないとの批判も上がっている。

デンマーク政府、家畜に対する「炭素税」導入へ 農業団体などから批判の声も

 2050年までに温室効果ガス排出ゼロを目指しているデンマーク政府は、牛や豚などの家畜から温暖化ガスが排出されるとして、税金を課す方針を明らかにしました。

 AP通信などによりますと、デンマークの連立与党は24日、家畜から排出される温暖化ガスについて、牛1頭あたり年間約1万7000円を畜産農家に課税することで合意しました。2030年に導入予定で、デンマーク議会で年内にも承認される見通しです。デンマークは乳製品と豚肉の主要輸出国で、畜産が温室効果ガスの最大の排出源になっているということです。

 デンマーク政府は「温室効果ガスの排出量を2030年までに1990年比で7割減らす」ことを国の目標に掲げていますが、農業団体などからは「政府は農家の声に耳を傾けていない」と批判する声があがっています。(ANNニュース)