レバノンを「石器時代」に戻せる イスラエル国防相、戦争は望まず

AI要約

イスラエルの国防相がレバノンとの戦争を望んでいないものの、外交解決が難しい場合にはレバノンを石器時代に逆戻りさせる能力を持つと表明。

軍事衝突の懸念が高まる中、イスラエル軍とヒズボラが対立状態にある状況に警戒感。

イスラエル軍が過去数か月でヒズボラのテロリスト400人以上を殺害したことを明らかに。衝突でレバノンでは数百人が犠牲に。

レバノンを「石器時代」に戻せる イスラエル国防相、戦争は望まず

【AFP=時事】イスラエルのヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は26日、訪問先の米ワシントンで、レバノンでの戦争は望んでいないとしながら、外交で問題が解決できない場合、イスラエルにはレバノンを「石器時代」に逆戻りさせるだけの能力があると述べた。

 ここ数週間、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が本格的な軍事衝突に突入するのではないかとの懸念が高まっている。

 ガラント氏は記者団に「戦争は望んでいない。イスラエルにとって良いことではないからだ。レバノンを石器時代に逆戻りさせることは可能だが、それは望んでいない」とし、「いざ戦争となれば、われわれが多大な損害をレバノンに与えられることをヒズボラも十分理解している」と続けた。

 またガラント氏は同日、ここ数か月間でイスラエル軍はヒズボラの「テロリスト」を400人以上殺害したと述べた。

 AFPの集計によれば、昨年10月7日以降、イスラエル軍とヒズボラとの一連の衝突でレバノンでは民間人94人を含む少なくとも481人が死亡している。【翻訳編集】 AFPBB News