英国王から「お話ししたい」　寿司職人の日本人夫婦が感激…晩餐会秘話　両陛下も笑顔

　イギリスを訪問中の天皇皇后両陛下を歓迎する晩餐（ばんさん）会に出席した日本人夫婦が、日本とイギリスのロイヤルファミリーとの交流の様子を語ってくれました。

　25日、バッキンガム宮殿で行われたチャールズ国王夫妻主催の晩餐会には、日英両国のおよそ170人が出席しました。

晩餐会の出席者

「国王、天皇陛下のスピーチも良かったです。 両国の関係についてのとても思慮深いスピーチでした」

晩餐会の出席者

「（Q.笑いましたか?）もちろん」 

　晩餐会を終え、会場から出てきた和服姿の女性。ロンドン市内のレストランで寿司のシェフを務める佐藤美穂さんは、国王と個別に話をしたといいます。

佐藤さん

「国王がお話ししたいということで、個別に呼ばれたのでびっくりしました」

「（Q.どんなお話を?）お寿司が好きだとか、ジャパニーズフードが好きだとか」

佐藤さん

「（招待状）これですよ、これこれこれ」

　寿司職人で共に参加した秀樹さんは、こう話します。

佐藤さんの夫・秀樹さん

「（陛下に）いろいろ聞かれたので、ここで長くシェフしてますとか伝えました。雅子さまもニコッとほほ笑んでくれて。（妻が）チャールズ国王に2回も呼ばれて、（自分も）2回も握手しちゃいました」

　イギリス王室が公開した晩餐会の準備風景の映像では、振る舞われた料理の一端が垣間見えます。

佐藤さん

「皆さんがおいしいっていう料理が提供されていました。天皇陛下と雅子さまがいらっしゃってという空間ですよね。その空間にいられることが、どんなに幸せなことか」

　一夜明けた26日、天皇陛下はがんや感染症などの研究を行う「フランシス・クリック研究所」を訪れ、日本人の研究者から説明を受けられました。

陛下

「どのようなことをやっていらっしゃるのですか」

日本人研究者

「がんの研究をしています」

陛下

「ここの研究環境はいかがですか」

日本人研究者

「すばらしいです」

　研究室では、熱心に顕微鏡をのぞき込む姿も見られました。

　天皇陛下はその後、チャールズ国王が総長を務め、140年あまりの歴史を持つ王立音楽大学を訪問されました。

　夜には、ロンドンの金融街「シティ」などが主催する晩餐会に出席されました。

（「グッド!モーニング」2024年6月27日放送分より）