英国王の晩餐会 笑顔の皇后雅子さまの頭上で輝く花とダイヤの宝冠は「初めて」の「第二ティアラ」

AI要約

英国を公式訪問中の天皇、皇后両陛下は、バッキンガム宮殿での晩さん会に出席し、雅子さまは貴重なティアラを着用。

日英の国旗がかかげられたパレードやチャールズ国王の歓迎スピーチなど、華やかな場面が続いた。

「第二ティアラ」は天皇の由緒物で、平成の上皇后さまも着用。雅子さまが初めて着用したことが明らかになった。

英国王の晩餐会 笑顔の皇后雅子さまの頭上で輝く花とダイヤの宝冠は「初めて」の「第二ティアラ」

 英国を公式訪問中の天皇、皇后両陛下は、日本時間の26日朝、ロンドンのバッキンガム宮殿でのチャールズ国王夫妻主催の晩さん会に出席した。チャールズ国王から贈られた英国最高位のガーター勲章を着用した陛下と皇后雅子さまは、国王夫妻の隣に着席。雅子さまは花柄のレース生地のイブニングドレスにダイヤの首飾りとイヤリング、そして頭上には「皇后のティアラ」が美しく輝いていた。

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 天皇陛下と皇后雅子さまは、チャールズ国王夫妻とともに馬車に乗り、日英の国旗がかかげられた大通りをバッキンガム宮殿までパレードをした。

「EIKOKUNI OKAERINASAI(英国に、お帰りなさい)」

 チャールズ国王は、宮殿で開かれた晩餐会のスピーチで、日本語でおふたりを歓迎した。

 

 レースのドレスを着用した雅子さまの顔の上に輝いていたのは、ダイヤモンドと繊細な細工が美しく輝く「皇后の第二ティアラ」だった。明治以降の歴代皇后に受け継がれてきたもので、雅子さまがこの「第二ティアラ」を着用して海外の公式行事に臨むのは、初めてと見られる。

 ティアラはもともと天皇の「由緒物」。それを明治天皇以降、歴代天皇が皇后に「お貸し下げ」してきた。

 皇后が着用するティアラは複数あり、そのなかには平成の時代に皇后が故・秩父宮勢津子さまから譲り受けたティアラもある。

 令和の即位の儀の祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」や即位の祝賀パレード、今年の新年祝賀の儀では、雅子さまは通称「第一ティアラ」と呼ばれる宝冠を着用していた。

 そして、今回の英国訪問での晩餐会で、雅子さまの笑顔とともにあったのは、皇后の「第二ティアラ」だった。

 

 この「第二ティアラ」は、平成の皇后(今の上皇后さま)も海外での晩餐会で、たびたび着用されている。1998年の英国とデンマークの訪問、2000年のスウェーデンやオランダの訪問での晩餐会の写真では、上皇后さまの頭上に、美しく繊細な細工がなされた「第二ティアラ」が輝いていた。

 まるで花の冠のような繊細な細工にダイヤモンドがあしらわれた豪華さに、目が奪われる。

(AERA dot.編集部・永井貴子)