アインシュタインの手紙が競売に 第2次大戦前、核開発の重要性説く

AI要約

ドイツ生まれの物理学者アインシュタインが核開発の重要性を説いた手紙が、9月に米ニューヨークで開かれるオークションに出品されることになった。

手紙は1939年8月2日付で、アインシュタインが米大統領フランクリン・ルーズベルトに宛てたもの。ウランの連鎖反応を利用して非常に強力な爆弾を製造できる可能性を指摘し、第2次世界大戦との関連も指摘されている。

手紙が書かれた1カ月後の9月1日、ナチスがポーランドに侵攻し第2次世界大戦が始まった。

アインシュタインの手紙が競売に 第2次大戦前、核開発の重要性説く

 ドイツ生まれの物理学者アインシュタインが核開発の重要性を説いた手紙が、9月に米ニューヨークで開かれるオークションに出品されることになった。米紙ウォールストリート・ジャーナルなどが報じた。

 報道によると、手紙は1939年8月2日付で、アインシュタインが米大統領フランクリン・ルーズベルト(当時)に宛てたもの。タイプライターで2枚に渡って書かれ、自筆の署名がある。実際に送られた原本はニューヨークのルーズベルト大統領図書館に保管されており、出品物は下書きなど何らかの理由で送られなかったとみられる。長らく、アインシュタインの同僚の科学者が保管していた。

 手紙でアインシュタインは「ウランが新たに重要なエネルギー源になる可能性がある。ウランの連鎖反応を利用して非常に強力な爆弾を製造できる可能性があると、覚えておくべきだ」などと指摘。「港で爆発した爆弾一つで、港と周辺地域を破壊しうる」と威力を強調している。手紙が書かれた1カ月後の9月1日、ナチスがポーランドに侵攻し第2次世界大戦が始まった。