肌が白いほど報酬が高い… 「インフルエンサーの賃金格差」が明らかに

AI要約

インフルエンサーの報酬に人種による格差があることが明らかになっている。

報酬の差は肌の色が明るいほど影響し、人種的マイノリティの報酬が低い傾向にある。

広告主の態度も影響を受け、多様性を求める声は聞かれにくくなっている。

肌が白いほど報酬が高い… 「インフルエンサーの賃金格差」が明らかに

インフルエンサーはソーシャルメディア時代のセレブだ。ブランドやメーカーは彼らの影響力を利用して、グッズやサービスを宣伝してもらう。インフルエンサー側はその対価として報酬を受け取る。

だが、英紙「ガーディアン」によると、インフルエンサーの肌の色や人種によって、報酬にかなりの格差があることがわかった。

同紙が引用した英国のインフルエンサー・エージェンシー「セブンシックス」の報告書によれば、東南アジア系のインフルエンサーはインスタグラムのスポンサー動画の投稿で平均700ポンド(約14万円)稼ぎ、白人インフルエンサーの平均1638ポンド(約33万円)より57%も少なかった。

また、南アジア系や東アジア系、黒人のインフルエンサーの報酬も低く、それぞれ平均1135ポンド、1010ポンド、1080ポンドとなっている。

この格差の数字を受け、インフルエンサーはつまり、「肌の色が明るいほど、髪がストレートなほど稼ぎがいいのだ」とガーディアンは報じている。

人種的マイノリティの報酬が少ないだけでなく、彼らを起用するブランドも減っている。

英国でインフルエンサー・エージェンシー「シーズン25」を経営するジェシカ・ジョセフは、BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動が世界的に拡大した2020~2021年のピークを過ぎると、広告主の態度が一変したと同紙に語っている。

「ブランドが本当に黒人の声を求めていた素晴らしい時期もありました。でもいまは(多様なインフルエンサーを紹介しようとする)私たちのメールへの返信すらありません。ノーという返事をする礼儀すらないのです」