英誌が本気で検証、「朝型」と「夜型」の生活、どっちが優れてる?

AI要約

早起きが流行する英米のZ世代についての記事。早起きのメリットや朝型と夜型の違いを検証。朝型のメリットやデメリットについても言及。

ビジネス界での朝型と夜型の違い、朝型が早朝に起床する理由、朝の時間の過ごし方について。朝型の成功する要素についても考察。

朝型のメリットに関する科学的な研究の紹介や夜型との比較。朝型と夜型の違いが仕事や健康に与える影響についてまとめ。

英誌が本気で検証、「朝型」と「夜型」の生活、どっちが優れてる?

英米のZ世代の間では早寝早起きが流行っていると言われる。世間では早起きのメリットが強調されることが多いが、実際のところはどうなのか。朝型と夜型のどちらが得をするのか、英誌「エコノミスト」が検証した。

ゆっくり起きることの素晴らしさを訴える企業経営者はほとんどいない。アップルのティム・クックは、朝4時から5時の間に起床する。ディズニーのボブ・アイガーも同様だ。ある調査によると、米大企業CEOの3分の2は朝6時までに起きるという。偉大な企業を目指す者には、「朝寝坊したら負け」というメッセージがはっきりしているようだ。

筆者にはそのような野心はない。しかし、過去に実験的に早起きをした際、そのメリットが上司より早く出社していると自己満足できる以上のものであると実感した。メールやミーティングの猛攻撃が始まる前に受信トレイを整理し、複雑な問題についてじっくり考えられる。朝のうちにその日1日の準備ができるのだ。

朝の静かな時間を仕事だけに費やす必要はない。TikTok動画の人気動画では、インフルエンサーたちが、さまざまな朝のルーティーンを実践する様子が示される。氷風呂に浸かったり、自分を励ましたり、心を込めて脳機能を高める“ヌートロピック”コーヒーをいれたりと、多様だ。米ビジネスコーチのクリス・クローンは朝4時に起床し、「体内の免疫機能を整え、心に過剰にドーパミンを与える」方法を詳しく説明している。この映像は多方面から悪評を買った。

クローンの日課は科学的な根拠に欠けるかもしれないが、朝型のメリットを指摘する研究はたくさんある。2012年に実施された、カナダ・トロント大学のリン・ハッシャーとルネ・ビスによる研究では、早起きする人はより幸せで健康的であるとされた。夜更かしする人は、睡眠時間が短くなりがちで、気分や健康状態が悪化するだけでなく、生産性にも悪影響を及ぼす可能性がある。

フィンランドのオウル大学のアンドリュー・コンリンらは、夜更かしする男性の収入は、早起きする男性のものより4%少ないことを明らかにした。

早起きは確かに高く評価されている。職場に遅刻すればかなり嫌悪される。米オレゴン州立大学のジェシカ・ディッチらが2022年に発表した研究では、夜更かしをする人は「怠け者」「規律がない」「未熟」と思われていることがわかった。香港中文大学の謝立亜教授らの研究によれば、夜型の人はステレオタイプを持たれるだけでなく、太りやすいという。