米有力議員ら、インドでダライ・ラマに面会 今週渡米し治療へ

AI要約

米下院外交委員長ら有力議員が、ダラムサラに亡命中のダライ・ラマ14世と面会を行った。

面会は、中国によるダライ・ラマへの批判を受けながらも進行し、中国政府は深刻な懸念を示した。

ダライ・ラマは今週、治療のために渡米する予定だが、その後の活動は不明。

米有力議員ら、インドでダライ・ラマに面会 今週渡米し治療へ

Charlotte Greenfield

[ダラムサラ(インド) 19日 ロイター] - 当局者によると、米下院外交委員長ら有力議員7人が19日、インドに亡命中のチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(88)に面会した。

マッコール下院外交委員長(共和党)、ペロシ前下院議長(民主党)らはインド北部ダラムサラにあるダライ・ラマの僧院を訪れた。

マッコール氏は18日、チベット紛争の解決を中国に迫ることを目的とした法案についても協議すると語っていた。同案は米議会で可決され、バイデン大統領の署名を待っている段階にある。

ダライ・ラマを危険な「分裂主義者」と敵視する中国政府は今回の面会と法案に深刻な懸念を抱いていると表明。議員らに「ダライ集団」と接触しないよう、またバイデン氏には法案に署名しないよう求めた。

ダライ・ラマは1959年、中国のチベット支配に対する民衆蜂起を機にインドに亡命した。過去に訪米した際、大統領を含む米政府高官と面会しているが、バイデン氏は2021年の就任以来一度も会っていない。

ダライ・ラマは今週、治療のために渡米するが、米国でほかの予定があるかどうかは不明だ。