ラマポーザ大統領再任 与党と白人主体の党が連立合意 南ア

AI要約

南アフリカ国民議会は与党ANCのラマポーザ大統領を再任した。ANCは過半数割れを受け、野党との連立協力で政権を維持する。

白人主体の民主同盟との連立協力により、南ア政治はANCの一党支配から連立政権へと移行する。

連立政権の発足で合意したDAとANCだが、ANC内部には白人政党との協力に対する抵抗感も見られる。政権運営の課題は残る。

 【ロンドン時事】南アフリカ国民議会(下院)は14日、与党アフリカ民族会議(ANC)のラマポーザ大統領を再任した。

 投票で過半数が支持した。先月の総選挙で民主化後初めて過半数割れに陥ったANCは、議会招集に先立ち白人主体の民主同盟(DA)をはじめとする野党と連立協力で合意。南ア政治は長期にわたったANCの一党支配から連立政権へと移行する。

 報道によると、DAのスティーンヘイゼン党首は「挙国一致政府の発足で合意に達した。ラマポーザ大統領を支えていく」と表明。ANCのムバルラ幹事長も「素晴らしい一歩」と評した。両党は選挙後、連立に向けて協議を重ねていた。

 ただアパルトヘイト(人種隔離)と闘ったANC内には、「白人政党」との協力に抵抗感も根強く、政権運営が円滑に運ぶかは予断を許さない。