仏大統領、下院解散総選挙を発表 欧州議会選で極右に大敗見通し

AI要約

フランスのマクロン大統領は、欧州議会選での大敗を受けて国民議会の解散総選挙を発表した。

解散総選挙は6月30日に第1回投票、7月7日に決選投票が行われる予定だ。

極右政党の国民連合が与党を上回る勢いであることが初期の出口調査で明らかになり、ルペン氏も政権獲得に向けて意欲を示している。

仏大統領、下院解散総選挙を発表 欧州議会選で極右に大敗見通し

Michel Rose Tassilo Hummel

[パリ 9日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は9日、国民議会(下院)の解散総選挙を発表した。欧州議会選でマクロン氏の与党勢力がマリーヌ・ルペン氏の極右政党に大敗する見込みとなったことを受けた。

6月30日に第1回投票、7月7日に決選投票を実施する。

マクロン氏は欧州議会選について、政権にとって厳しく、無視できない結果だと指摘。その上で「今こそ明確にすべき時だ」とし、「(国民の)メッセージと懸念を聞いた。応えないままにはしない。フランスは平静と調和の中で行動するために明確な多数派を必要としている」と述べた。

初期の出口調査によると、9日の欧州議会選で極右「国民連合(RN)」の得票率は約32%と、与党勢力(15%)の倍以上を獲得する勢いとなっている。

ルペン氏は集会で「(総選挙で)国民の信を得られれば、政権に就く準備はできている」と述べた。