イスラエル軍、人質4人救出 救出作戦でパレスチナ人210人超死亡400人負傷

AI要約

イスラエル軍がガザでハマスに拘束されていた人質4人を救出。救出された人質は健康であることが確認された。

イスラエル軍の人質救出作戦により、パレスチナ人210人が死亡、400人が負傷。救出作戦は数週間前から計画され、1人の兵士が死亡した。

ハマス指導者は戦闘継続を示唆。これまでに7人の人質が救出され、残る110人超の人質がいる。

【カイロ=佐藤貴生】イスラエル軍は8日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで、イスラム原理主義組織ハマスに拘束されていた人質4人を救出したと発表した。イスラエルのネタニヤフ首相は「全ての人質が帰還するまで(作戦を)やめない」と述べた。一方、ガザのメディア当局は、イスラエル軍の人質救出作戦に伴う攻撃でパレスチナ人少なくとも210人が死亡、約400人が負傷したと明らかにした。

救出されたのは、昨年10月7日にガザとの境界付近の野外音楽祭会場から連れ去られた20代女性1人と20~40代の男性3人。いずれも健康状態に問題はないとみられる。

イスラエル大統領府が公表した映像では、救出された女性ノア・アルガマニさんはヘルツォグ大統領の電話に、「ここにいられてとても幸せです。ありがとうございます」と笑顔で答えた。

イスラエル軍報道官によると、救出作戦は数週間前から計画され、数百人規模が参加。作戦は市街地で戦闘が続く中で実施され、軍兵士1人が死亡した。人質はヌセイラトの住宅2カ所に拘束されていたという。

米CNNテレビによると、イスラエル軍が作戦で人質を救出するのは2月以来で、救出されたのは計7人になった。ガザにはなお110人超の人質がいるもよう。

ハマスのハニヤ指導者は、「力により選択を強制することができると考えているのなら勘違いだ」とし、戦闘を継続する方針を示した。