イスラエル「交渉中も戦闘停止せず」 ハマス指導者、改めて軍撤退要求

AI要約

イスラエルのガラント国防相は、いかなる交渉も砲火の下で行われると表明し、人質解放や停戦に向けた交渉が再開しても、パレスチナ自治区ガザでの戦闘は停止しない考えを示した。

イスラエル政府はハマス壊滅を最優先し、戦闘を継続する姿勢を強調している。一方、ハマスの最高指導者ハニヤ氏は、侵略の包括的終結とイスラエル軍の完全撤退に基づく合意を求めている。

バイデン大統領が提案した新たな停戦案について、ハマスは検討を行う意向であるが、その内容には疑問を抱いている様子がうかがえる。

 【カイロ時事】イスラエルのガラント国防相は5日、イスラム組織ハマスとの「いかなる交渉も砲火の下で行われる」と述べ、人質解放や停戦に向けた交渉が再開しても、パレスチナ自治区ガザでの戦闘は停止しない考えを強調した。

 ロイター通信が報じた。ハマス壊滅というイスラエル政府の目標を最優先する決意を示した形だ。

 一方、ハマスの最高指導者ハニヤ氏は5日、「われわれが真剣に検討するのは、侵略の包括的終結と(イスラエル軍の)完全撤退に基づく合意(案)だ」と表明した。ガザの危機打開に向け、バイデン米大統領は先週、イスラエルがまとめた3段階から成る新たな停戦案を公表したが、ロイターはハニヤ氏の姿勢について、「バイデン氏が進めようとしている案への打撃」と伝えた。