ガザ交渉「恒久停戦の保証を」 ハマス幹部、イスラエル批判

AI要約

バイデン米大統領が公表した新停戦案にハマスの幹部は恒久停戦とガザ完全撤退の保証を求める

ハマスは人質を取り戻した後に再攻撃の可能性を示唆し、イスラエルとの歩み寄りが難しい状況

両者の姿勢が硬化する中、交渉は続けることを表明し、仲介国の支援も期待

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの危機打開に向け、バイデン米大統領が5月末に公表したイスラエル提案の新停戦案について、イスラム組織ハマスの政治部門幹部ハムダン氏は4日、「恒久停戦と(イスラエル軍の)ガザ完全撤退が保証されなければ合意できない」と語った。

 人質を取り戻した後に「(イスラエルは)攻撃を再開する。停戦を望んでいない」と主張し、強い警戒感を示した。

 ハマスの態度硬化に加え、イスラエル側もかたくなに恒久停戦に反対しており、両者の歩み寄りは難しい状況だ。ただ、レバノンの首都ベイルートで記者会見したハムダン氏は「仲介国は、双方の当事者が合意するまで無期限に交渉を続けると保証している」と述べ、今後も交渉に応じる考えを示した。