米、難民申請を大幅制限 南部国境の不法越境問題で大統領令

AI要約

バイデン米大統領が南部のメキシコ国境からの不法越境が一定数を超えた場合、難民申請の受理を一時停止する大統領令に署名した。

不法越境者数が一定数を超えると、難民申請の受理を一時停止し、不法越境者は出身国に送還されるが、例外も設定されている。

バイデン氏は国境の安全確保を優先し、移民受け入れの重要性を強調しつつ、トランプ前政権時との違いを示した。

米、難民申請を大幅制限 南部国境の不法越境問題で大統領令

(CNN) バイデン米大統領は4日、南部のメキシコ国境からの不法越境が一定数を超えた場合、難民申請の受理を一時停止する大統領令に署名した。5日午前0時に発効する。

大統領令では、不法越境者の数が一定数を超えると、難民申請の受理を一時停止し、不法越境者は出身国に送還される。ただし、親などが同伴していない子どもや人身売買の被害者、緊急の医療処置を必要とする人などは例外とする。

1日あたりの不法越境者数が1500人を下回れば、難民申請の受理を再開する。

バイデン氏は4日、ホワイトハウスで演説し、移民受け入れの重要性を指摘しながらも「移民を受け入れる国としての米国を守るために、まずは国境の安全を今すぐ確保しなければならない」と説明した。また、国境で親子を引き離したりはしないなどと述べて、トランプ前政権時の措置との違いを強調した。

国土安全保障省によると、3日の不法越境者は約3500人だった。

米自由人権協会(ACLU)はCNNに、バイデン氏の大統領令はトランプ氏が取った措置と根本的には変わらず、難民の保護を定めた連邦法に反するとして訴訟を起こす考えを示した。