米国務長官「天安門忘れない」 中国の人権侵害追及

AI要約

ブリンケン米国務長官は、天安門事件から35年が経ったことに合わせ、その勇気と犠牲を称賛し、中国に対する人権侵害への追及を訴えた。

米議員団と中国民主活動家がワシントンで記者会見し、中国が事件を消し去ろうとしていることに抗議し、自由のために声を上げ続ける姿勢を示した。

民主活動家らは中国の民主化への団結した努力の必要性を訴え、天安門事件当時の学生リーダーも参加した。

 【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は4日、1989年の天安門事件から35年となったことに合わせ声明を発表し「天安門広場で立ち上がった人々の勇気と犠牲は決して忘れ去られることはない」と指摘した。「国際社会と連携し、中国による内外の人権侵害に対する説明責任を追及し続ける」と訴えた。

 超党派の米議員団は在米の中国民主活動家らと共にワシントンの連邦議会議事堂前で記者会見した。民主党のペロシ元下院議長は「中国は事件の記憶を消し去ろうとしているが、そんなことはできない」と強調した。

 共和党のマッカーシー前下院議長は、香港で社会統制が強まっていることに触れ、米国は自由のために声を上げ続けると述べた。民主活動家の重鎮、魏京生氏は中国の民主化には「われわれ全員の一致団結した努力が必要だ」と語った。天安門事件当時の学生リーダー、王丹氏も記者会見に加わった。