# 生物学

「なぜ生物は死ぬのか」という問いは間違い…生物学者の東京大学教授「死ぬものだけが今存在している」深い理由
2024.06.25

「なぜ生物は死ぬのか」という問いは間違い…生物学者の東京大学教授「死ぬものだけが今存在している」深い理由

孤独死、絶望死、病死、事故死、自死、他殺……人生100年と言われる今、私たちが死を恐れる感情はどこからくるのか。哲学者や解剖学者、憲法学者、僧侶など各界の28人の碩学が寄稿した『「死」を考える』(集英社インターナショナル)はいわば、死の授業。今回は、東京大学定量生命科学研究所教授の小林武彦さん

角2本、派手な「襟飾り」 ケラトプス科の新種化石 米北西部
2024.06.24

角2本、派手な「襟飾り」 ケラトプス科の新種化石 米北西部

 米北西部モンタナ州の約7800万年前(白亜紀後期)の地層から、頭骨に派手な飾りや2本の長い角がある大型草食恐竜の化石が見つかり、トリケラトプスと同じケラトプス科の新属新種に分類された。 米ユタ自然史博物館やデンマークの進化博物館などの国際研究チームが24日までに国際科学誌「ピア

人類冬眠計画に挑む!難病治療、老化抑制、記憶リセット…クマでお馴染み「冬眠」をヒトに応用すると未来はどうなる
2024.06.24

人類冬眠計画に挑む!難病治療、老化抑制、記憶リセット…クマでお馴染み「冬眠」をヒトに応用すると未来はどうなる

 既存の学問領域にとらわれない研究を推進するフォーラム「Scienc-ome」に集う研究者が未来を語る連載。今回のテーマは、いまだ多くの謎に包まれている「冬眠」だ。 理化学研究所・生命機能科学研究センター冬眠生物学研究チームの砂川玄志郎チームリーダーは現役の小児科医として臨床にも

『Empire of the Undergrowth』自分の周りにはどんな蟻がいる?足下の小宇宙に目を向けて【ゲームで世界を観る#81】
2024.06.23

『Empire of the Undergrowth』自分の周りにはどんな蟻がいる?足下の小宇宙に目を向けて【ゲームで世界を観る#81】

本記事では虫を撮影した写真を掲載しています。苦手な方は優雅な女王蟻様に免じてお引き取りください。前回の「ゲームで世界を観る」に引き続き、『Empire of the Undergrowth』を取り上げます。水の中草の中森の中土の中、どんな場所にでも住み着いて繁殖する

異形、微小…ほんとうにマニアックな甲虫の世界(野村周平/甲虫研究者)
2024.06.23

異形、微小…ほんとうにマニアックな甲虫の世界(野村周平/甲虫研究者)

 甲虫、すなわち昆虫綱コウチュウ目の昆虫は、全昆虫の約3分の1を占める昆虫界最大の目(もく)で、世界中で35万種以上が知られている。日本からは約1万種が知られ、おもにカブトムシ、クワガタムシ、テントウムシ、ホタル、カミキリムシ、ゾウムシなどがよく知られている。ここでは、他ではめったに紹介される

人間の知能が高い理由、カササギフエガラスの群れを調べるとわかるかも?
2024.06.23

人間の知能が高い理由、カササギフエガラスの群れを調べるとわかるかも?

人間の秘密がここに?オーストラリアに生息するカササギフエガラスは知能の高さで有名ですが、その賢さには差があり、群れの中で嫌がらせを受けている個体の方が頭がいいことが判明したそうです。IFLSが伝えました。西オーストラリア大学のリジー・スピーチリー博士率いる研究チーム

知らぬ間に体を這い、血を吸う「ヒル」 なんとジャンプできることが判明…「決定的瞬間」を研究者が撮影(米)
2024.06.23

知らぬ間に体を這い、血を吸う「ヒル」 なんとジャンプできることが判明…「決定的瞬間」を研究者が撮影(米)

科学者たちは、少なくとも1種の陸生ビルが「ジャンプできる」ことを証明する動画撮影に成功した。アメリカ自然史博物館、フォーダム大学、ニューヨーク市立大学メドガー・エバーズ・カレッジの科学者たちが科学誌「Biotropica」に発表した。ヒルはジャンプできるのか──100年以上も続いてきた議論に、

「シロアリの天敵はアリ!」実はシロアリはゴキブリの仲間だった...ならばアリで駆除できる?さらに「マンションでも要注意?!」【画像閲覧注意・後編】
2024.06.22

「シロアリの天敵はアリ!」実はシロアリはゴキブリの仲間だった...ならばアリで駆除できる?さらに「マンションでも要注意?!」【画像閲覧注意・後編】

やっかいな害虫の筆頭、とも言えるシロアリです。【前編】では、シロアリの特性について、害虫駆除の専門家、東洋産業の大野竜徳さんに聞き、シロアリの天敵はアリだということが分かりました。■シロアリの天敵はアリ!シロアリは「ゴキブリ目」アリは「ハチ目」ーシロア

梅畑でオオケマイマイ 毛を持つ陸生貝、和歌山県田辺市
2024.06.22

梅畑でオオケマイマイ 毛を持つ陸生貝、和歌山県田辺市

 和歌山県田辺市中三栖の梅畑で、カタツムリ(陸生貝)の仲間オオケマイマイが見つかった。殻の縁から太い毛が放射状に張り出しているのが特徴。紀南では普通種だが人目に付きにくい。 オオケマイマイの殻は直径2・5センチほどで円盤のような平たい形をしている。老成すると毛は摩耗してなくなると

中国で発見された恐竜には、なぜ「○○サウルス」という名前がつかないのか?恐竜にも及ぶ共産党の政治的特殊事情
2024.06.22

中国で発見された恐竜には、なぜ「○○サウルス」という名前がつかないのか?恐竜にも及ぶ共産党の政治的特殊事情

 世界の恐竜研究史を塗り替える様々な発見が相次いだ中国は世界一の恐竜大国だ。一方で、新たな発見の陰には共産党政権の歴史や政治の影響も見え隠れする。中国の現地事情に詳しいルポライターで、3歳のときから恐竜図鑑にハマったという安田峰俊氏がまとめた『恐竜大陸 中国』(安田峰俊著、田中康平・監修、角川

レアメタル含む岩石2億トン 南鳥島沖、25年採取目指す
2024.06.21

レアメタル含む岩石2億トン 南鳥島沖、25年採取目指す

 小笠原諸島・南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)内の深海底に、レアメタル(希少金属)を含む球状の岩石「マンガンノジュール」が2億トン以上あることが確認されたと、東京大と日本財団の調査チームが21日発表した。2025年以降、民間企業などと共に商用化を目指した試験採取を始める計画だという。

謎多きクジラの生態解明へ、ホエールウォッチング中にみつけた「排せつ物」を国立科学博物館に提供
2024.06.21

謎多きクジラの生態解明へ、ホエールウォッチング中にみつけた「排せつ物」を国立科学博物館に提供

 高知県黒潮町のNPO法人砂浜美術館が土佐湾で行うホエールウォッチングで、謎が多いクジラの生態を解明しようと、職員でガイドを務める大迫綾美さん(30)らが国立科学博物館(東京)動物研究部の田島木綿子研究主幹らの研究グループに協力。ウォッチ中に発見したクジラの排せつ物を採取して提供する「クジラの

なぜ人間には「浮気をする人」と「誠実な人」が存在するのか…人間が「完全な一夫一妻制」とは言い切れないワケ
2024.06.21

なぜ人間には「浮気をする人」と「誠実な人」が存在するのか…人間が「完全な一夫一妻制」とは言い切れないワケ

人間は一夫一妻制の種と言えるのか。心理学者のアンジェラ・アオラさんは「人間は文化や時代によってさまざまな形のパートナーシップがある。研究者の間でも今なお結論は分かれている」という――。 ※本稿は、アンジェラ・アオラ『不倫の心理学』(新潮新書)の一部を再編集したものです。<

アカグツの幼魚 展示は世界2例目 串本海中公園、和歌山
2024.06.21

アカグツの幼魚 展示は世界2例目 串本海中公園、和歌山

 和歌山県串本町有田の串本海中公園センター水族館で20日、町内で採集されたアカグツ属の幼魚(全長2センチ)の展示を始めた。同館によると、幼魚の記録はきわめて少なく、水族館の展示は静岡県の「幼魚水族館」に次いで世界2例目。 アンコウなどの仲間で、成魚は水深200メートルよりも深い海

蚊に『血を吸われない』未来訪れる可能性『腹八分目』で停止シグナル利用し吸血終了と理研発表
2024.06.21

蚊に『血を吸われない』未来訪れる可能性『腹八分目』で停止シグナル利用し吸血終了と理研発表

理化学研究所は21日、蚊が『腹八分目』になると、停止シグナルを利用し、血を吸い終わるという新事実を発表した。人間や犬、牛など様々な「生きもの」の血を吸う蚊。吸うたびに唾液や病原体が血管に送り込まれるため、多くの人が命を奪われているマラリアやデング熱の感染源にもなって

プール開き前、掃除中に生き物を見つけたら… 「連絡してほしい」水族館が呼びかける理由
2024.06.21

プール開き前、掃除中に生き物を見つけたら… 「連絡してほしい」水族館が呼びかける理由

プール開きの前の掃除で、もし生き物を見つけたら…?とある水族館が、水生昆虫の生息状況を調べようと、情報提供を求めています。授業が始まる前のプールには、いったいどんな生き物がいるのでしょうか?そろそろプール開きの時期です。先日、埼玉県羽生市にある「羽生水郷公園(さいたま水族館)」が

蚊の吸血止める分子発見 危険避け「腹八分目」で 理研など
2024.06.21

蚊の吸血止める分子発見 危険避け「腹八分目」で 理研など

 蚊には、人間や動物の皮膚で血を吸う時間が長引くと攻撃される危険があるため、満腹になる前に吸血をやめる習性がある。この習性を巡り、理化学研究所と東京慈恵会医科大の研究チームは、血液中の分子が、蚊に「腹八分目」で吸血を止めさせるシグナルになっていることを突き止めた。20日付の米科学誌セル・リポー

蚊の「食欲」促す血中成分を特定、被害防ぐ薬開発の可能性も…理化学研究所などのチーム
2024.06.21

蚊の「食欲」促す血中成分を特定、被害防ぐ薬開発の可能性も…理化学研究所などのチーム

 デング熱などを媒介するネッタイシマカが「腹八分目」で血を吸う行動をやめるメカニズムを解明したと、理化学研究所と東京慈恵会医科大のチームが発表した。針を刺すことで血液中に生じる物質が、蚊に満腹感をもたらしているという。蚊の被害を防ぐ薬の開発に役立つ可能性があり、論文が21日、科学誌セル・リポー

血液由来物質で蚊「満腹」を発見 媒介感染症の抑制期待、米科学誌
2024.06.21

血液由来物質で蚊「満腹」を発見 媒介感染症の抑制期待、米科学誌

 デング熱などの感染症を媒介するネッタイシマカが血を吸う際、血液が固まる過程でできるタンパク質の断片によって「満腹」を感じ、吸血を止めることを発見したと、理化学研究所などの研究チームが20日付の米科学誌電子版に発表した。 吸血抑制成分を作る腸内細菌を蚊に定着させることで、血を少量

【速報】蚊に『血を吸われない』未来訪れる可能性『腹八分目』で停止シグナル利用し吸血終了と理研発表
2024.06.21

【速報】蚊に『血を吸われない』未来訪れる可能性『腹八分目』で停止シグナル利用し吸血終了と理研発表

理化学研究所は21日、蚊が『腹八分目』になると、停止シグナルを利用し、血を吸い終わるという新事実を発表しました。人間や犬、牛など様々な「生きもの」の血を吸う蚊。吸うたびに唾液や病原体が血管に送り込まれるため、多くの人が命を奪われているマラリアやデング熱の感染源にもな