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蚊に『血を吸われない』未来訪れる可能性『腹八分目』で停止シグナル利用し吸血終了と理研発表
蚊は『腹八分目』になると停止シグナルを利用し、血を吸い終わることが新たな事実として発表された。
この停止シグナルの成分はフィブリノペプチドA=FPAで、腹八分目になると急増することが分かっている。
理化学研究所は、FPAを活用することで、蚊に血を吸わせること自体を抑える可能性を模索している。
![蚊に『血を吸われない』未来訪れる可能性『腹八分目』で停止シグナル利用し吸血終了と理研発表](/img/article/20240621/6675011ab85b1.jpg)
理化学研究所は21日、蚊が『腹八分目』になると、停止シグナルを利用し、血を吸い終わるという新事実を発表した。
人間や犬、牛など様々な「生きもの」の血を吸う蚊。
吸うたびに唾液や病原体が血管に送り込まれるため、多くの人が命を奪われているマラリアやデング熱の感染源にもなっている。
理化学研究所が発表したのはそんな蚊による被害を減少させるかもしれない新事実だ。
蚊は血を吸うときに停止シグナルを利用し、『腹八分目』で吸い終わることが発見された。
その停止シグナルとなるのは、フィブリノペプチドA=FPAと呼ばれる成分で、血管が傷つくことで生成される。
蚊の体内のFPAの量は腹八分目になると急増し、それを停止シグナルとして利用しているのだ。 このFPAを応用すれば、将来的に、蚊が血を吸うこと自体を抑えられる可能性もあるという。
理化学研究所の佐久間知佐子上級研究員は、応用の可能性について次のように述べた。
理化学研究所 佐久間知佐子 上級研究員 :フィブリノぺプチドA(FPA)を作ることができる腸内細菌を遺伝子改変などで作り、糖に混ぜ込んで蚊に食べさせ蚊の腸内に定着させれば、疑似満腹になり、吸血に行かないのではと考えている。
理化学研究所は今後、蚊の腸内にあるとみられるFPAの受容体についても研究していきたいとしている。
(関西テレビ 2024年6月21日)