# 民俗文化財

秋雨に負けぬ熱演 柳橋歌舞伎 福島県郡山市で定期公演
2024.09.16

秋雨に負けぬ熱演 柳橋歌舞伎 福島県郡山市で定期公演

 江戸時代から受け継がれている福島県郡山市重要無形民俗文化財「柳橋歌舞伎」の定期公演は15日、市内中田町の柳橋歌舞伎伝承館(黒石荘)で開かれ、会場が役者の熱演に沸いた。 柳橋歌舞伎保存会の主催、柳橋町内会の共催、福島民報社などの後援。郡山市を代表とする秋の風物詩として長年親しまれ

若狭に秋の訪れを告げる「放生祭」始まる 小浜市内は活気
2024.09.14

若狭に秋の訪れを告げる「放生祭」始まる 小浜市内は活気

若狭に秋の訪れを告げる、放生祭(ほうぜまつり)が14日、小浜市で始まり、多彩な演し物で市内は活気づいていました。若狭地方最大の秋祭りとなる放生祭は、小浜市の八幡神社の例大祭で、380年以上の歴史があり、県の無形民俗文化財に指定されています。放生祭は、14日と15日の

アラセツ行事で豊作祈願 稲魂招き、ネリヤに祈る 龍郷町秋名・幾里地区
2024.09.10

アラセツ行事で豊作祈願 稲魂招き、ネリヤに祈る 龍郷町秋名・幾里地区

 旧暦8月の初丙(はつひのえ)に当たる9日、鹿児島県龍郷町秋名・幾里地区に伝わるアラセツ(新節)行事の「ショチョガマ」と「平瀬マンカイ」が、同地区の山腹と海岸で行われた。地域住民らが今年の収穫に感謝し来年の豊作を祈願。雨が降りしきる中、多くの人が伝統の祭事を見守った。 「ドン、ド

漬物生産拡大を祈念 萱津神社で伝統神事
2024.08.31

漬物生産拡大を祈念 萱津神社で伝統神事

愛知県あま市の萱津神社(青木郁夫宮司)で8月21日、日本で唯一の漬物の祭礼「香の物まつり」が行われた。唯一の漬物の祭礼として知られており、当日は愛知県漬物協会の会員のほか全国から業界関係者が参加した。同神事は、日本武尊が東征の途中で萱津神社に立ち寄り、村人が献上した漬物を「神のも

本部町の中学生が300年の伝統行事「シニーグ」に参加 豊作や地域の安全を祈願
2024.08.29

本部町の中学生が300年の伝統行事「シニーグ」に参加 豊作や地域の安全を祈願

本部町の中学生が、町の無形民俗文化財に指定されている地域の伝統行事「シニーグ」に参加しました。300年以上の歴史があるといわれる本部町具志堅区の「シニーグ」は、旧暦の7月25日に神々に歌や踊りを捧げて豊作や地域の安全を祈願する伝統行事で、町の無形民俗文化財にも指定されています。<

たいまつ担ぎ山を駆ける 福島・富岡「麓山の火祭り」
2024.08.19

たいまつ担ぎ山を駆ける 福島・富岡「麓山の火祭り」

 福島県富岡町上手岡地区の麓山(はやま)神社に受け継がれる県指定重要無形民俗文化財「麓山の火祭り」は15日、同神社で開かれ、若衆ら30人が燃え盛るたいまつを肩に担いで山道を駆け、地域の安寧や豊作を願った。 麓山神社氏子総代会、はやま青年会、麓山神社伝統芸能保存会が連携して開催。上

「山引き」にぎやかに 高森町の風鎮祭 造り物最高賞は「ドラゴン」
2024.08.19

「山引き」にぎやかに 高森町の風鎮祭 造り物最高賞は「ドラゴン」

 阿蘇南郷谷の夏の風物詩「風鎮祭」は最終日の17日、高森町の中心部で目玉行事の「山引き」があった。日用品のうちわや軍手でカニやカエルなどをかたどった造り物が、見物客の間を巡った。 造り物は、日常生活で再利用できる材料を使うのが特徴。7団体が1基ずつ制作した。造り物を荷台に載せた軽

担い手不足にコロナが追い打ち 県内の無形民俗文化財 15%が休止状態 専門家「自治体は文化財に指定した意義の再評価を」 南日本新聞43市町村アンケート
2024.08.17

担い手不足にコロナが追い打ち 県内の無形民俗文化財 15%が休止状態 専門家「自治体は文化財に指定した意義の再評価を」 南日本新聞43市町村アンケート

 鹿児島県内で無形民俗文化財に指定されている行事や芸能計296件のうち、約15%にあたる45件が6月時点で休止状態となっていることが、南日本新聞社のアンケートで分かった。少子高齢化による担い手不足が主な要因で、約4割は新型コロナウイルスが流行した2020年以降に開催を見送っていた。コロナ禍が、

「また来年のお盆にね」 美浜町で伝統行事「精霊船送り」 御霊を船に乗せ海の彼方の浄土へ送る
2024.08.16

「また来年のお盆にね」 美浜町で伝統行事「精霊船送り」 御霊を船に乗せ海の彼方の浄土へ送る

美浜町の海岸で15日、お盆の伝統行事「精霊船送り」が営まれ、地元の人たちがお供え物を乗せた船を海へと送り出し、故人をしのびました。切り紙細工などで飾り付けられた精霊船に、それぞれの家庭から持ち寄ったお供え物が積み込まれていきます。そして午後6時過ぎ、女性たちの念仏に

助産の実践学ぶには、まず歴史から 学生たちが安産祈願の神社を見学
2024.08.16

助産の実践学ぶには、まず歴史から 学生たちが安産祈願の神社を見学

 安産祈願で知られる京都府福知山市三和町大原の大原神社に、助産師を目指す京都市内の学生19人が訪れた。文化財の産屋、境内の資料室を見学し、実習に先立って出産の歴史に理解を深めた。 府医師会看護専門学校助産学科(京都市山科区)が毎年、出産の歴史を学ぶ授業の一環で訪れている。今年は7

豊作祈る「鹿ん舞」など披露 川根本町で児童ら「徳山の盆踊」 国無形民俗文化財
2024.08.16

豊作祈る「鹿ん舞」など披露 川根本町で児童ら「徳山の盆踊」 国無形民俗文化財

 川根本町徳山に伝わる国指定無形民俗文化財「徳山の盆踊」が15日夜、同地区の浅間神社で奉納された。徳山古典芸能保存会と地元小中生が「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」の3種類の芸能を披露した。 農作物を荒らす獣を追い払い豊作を祈願したのが始まりとされる「鹿ん舞」では、町内の義務教育学校

三好市山城町の粟山地区に伝わる「鉦踊り」 8月15日に奉納予定も踊り手の確保ができず10月に延期【徳島】
2024.08.08

三好市山城町の粟山地区に伝わる「鉦踊り」 8月15日に奉納予定も踊り手の確保ができず10月に延期【徳島】

徳島県三好市山城町の粟山地区に伝わる「鉦踊り」は、200年以上の歴史がある県指定の無形民俗文化財で、毎年お盆の8月15日に行われます。西日本豪雨で甚大な被害を受けた2018年の奉納は断念したものの、翌2019年には避難先で暮らす住民らも参加し、「鉦踊り」を復活させていました。

豊穣祈り、「金の稲穂」空へ 秋田、竿灯まつり開幕
2024.08.03

豊穣祈り、「金の稲穂」空へ 秋田、竿灯まつり開幕

 多数のちょうちんが付いた巨大な竹ざおを高く持ち上げる国の重要無形民俗文化財「竿灯まつり」が3日、秋田市で始まった。五穀豊穣を祈ることから「金の稲穂」とも呼ばれるさおは最大で約12メートル。今年は263本が空に伸びて、6日までの期間中、目抜き通りをだいだい色に照らす。 町内会や学

猛虎襲来、大暴れ! 虎がいないと始まらない…いちき串木野で国指定重要無形民俗文化財「市来の七夕踊」
2024.08.03

猛虎襲来、大暴れ! 虎がいないと始まらない…いちき串木野で国指定重要無形民俗文化財「市来の七夕踊」

 国の重要無形民俗文化財「市来の七夕踊」が、鹿児島県いちき串木野市の大里地区であった。昨年はメインの太鼓踊に絞ったが、今年は2年ぶりに張り子の虎が登場し、観衆を沸かせた。 「作り物」と呼ばれる張り子のうち、七夕踊伝承会からの依頼で島内集落が担当する高さ3.6メートル、全長4.8メ

八王子車人形西川古柳座、アメリカ人形劇アーティストらと届ける「AKUTAGAWA」本日から上演
2024.08.03

八王子車人形西川古柳座、アメリカ人形劇アーティストらと届ける「AKUTAGAWA」本日から上演

「八王子車人形西川古柳座『AKUTAGAWA』」が、本日8月3日に東京の座・高円寺1で開幕した。八王子車人形 西川古柳座は、1872年に創設された伝統人形芝居の団体。ろくろ車という箱型の車に腰掛けて1体の人形を1人で操る人形劇の技法・車人形を、家元制度によって伝承・普及している。

奈良県立民俗博物館、約4万5000点の資料をデジタル保存へ
2024.07.30

奈良県立民俗博物館、約4万5000点の資料をデジタル保存へ

 収蔵品の整理や施設の老朽化を理由に長期休館となっている奈良県立民俗博物館。その約4万5000点もの民俗資料を3Dデジタル保存する方針であることを、奈良県の山下真知事が定例会見で発表した。 山下知事は、有識者による委員会を設置し、2025年度内には収集・保存のルールを策定する考え

だんじりが駆け抜ける「粉河祭」 和歌山県紀の川市〔地域〕
2024.07.30

だんじりが駆け抜ける「粉河祭」 和歌山県紀の川市〔地域〕

 和歌山県紀の川市で、だんじりのちょうちんが温かい光を放つ「粉河祭」が開催された。往来を取り仕切る「交渉員」が、沿道の見物客らに「中入ってよ」などと呼び掛けて開けた道を勢いよくだんじりが駆け抜けた。 粉河祭は、紀州三大祭りの一つとされ、粉河寺の鎮守神をまつる粉河産土神社の祭礼。県

河口浅間神社で伝統の稚児舞
2024.07.28

河口浅間神社で伝統の稚児舞

富士河口湖町の河口浅間神社で28日、伝統の「稚児の舞」が奉納されました。「河口の稚児の舞」は1200年以上前に富士山噴火を鎮めるために奉納されたとされ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。美しい所作は口伝えで受け継がれてきたといい、28日は地元の

田島祇園祭の成功祈りお神酒開き 福島・南会津できょう開幕
2024.07.22

田島祇園祭の成功祈りお神酒開き 福島・南会津できょう開幕

 約800年の伝統を誇る国指定重要無形民俗文化財「会津田島祇園祭」は22日、福島県南会津町田島で始まる。21日には、祭りを取り仕切る当番御党屋(おとうや)組の西町上組で、お神酒開きが行われた。 神社氏子らが西町上組の個人宅に集まった。町内の田出宇賀、熊野両神社で仕込まれたどぶろく

害虫に生まれ変わった平家武将の魂、送り出す「鹿子原の虫送り踊り」 200年以上継承、唄と踊りで五穀豊穣願う 島根県無形民俗文化財(邑南町)
2024.07.21

害虫に生まれ変わった平家武将の魂、送り出す「鹿子原の虫送り踊り」 200年以上継承、唄と踊りで五穀豊穣願う 島根県無形民俗文化財(邑南町)

 島根県邑南町矢上地区で20日、200年以上続くとされる島根県無形民俗文化財「鹿子原(かねこばら)の虫送り踊り」があった。花がさに浴衣姿の男たちが害虫退散や五穀豊穣(ほうじょう)を願い、地区の各地で唄と踊りを奉納した。 地区の伝承で、平家の武将・斎藤実盛が源平合戦に敗れて逃走する