# 中台

中国、台湾産ザボンの輸入再開発表 野党後押し、頼政権へ圧力か
2024.09.02

中国、台湾産ザボンの輸入再開発表 野党後押し、頼政権へ圧力か

 中国で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の陳斌華(ちんひんか)報道官は2日、台湾産かんきつ類のザボンの輸入を同日から再開すると発表した。病害虫の検出などを理由に2022年8月から輸入を停止していた。中国側は台湾野党・国民党からの働きかけを強調。野党を後押ししつつ、頼清徳政権に圧

中国が台湾・馬祖への旅行を解禁 離島住民の観光客依存や投資呼び込み狙う
2024.08.23

中国が台湾・馬祖への旅行を解禁 離島住民の観光客依存や投資呼び込み狙う

【台北=西見由章】中国福建省当局は23日までに台湾の離島、馬祖への旅行の申請受け付けを再開した。中国は台湾離島の周辺で海警船のパトロールを常態化させて現状変更を進める一方、中国客に依存する離島住民の取り込みを狙う。頼清徳政権への統一圧力強化に加え、中国に投資を呼び込む思惑もありそうだ。

中国、拿捕の台湾漁船4人を釈放 船長は拘束継続 緊張緩和を演出か
2024.08.13

中国、拿捕の台湾漁船4人を釈放 船長は拘束継続 緊張緩和を演出か

【台北=西見由章】中国福建省に近い台湾の金門島沖で7月に中国海警局が拿捕(だほ)した台湾漁船について、海警局は13日、拘束していた船員5人のうち船長を除く4人を釈放した。違法行為が軽微で「刑事責任を追及しない」としている。台湾漁船は7月2日、福建省から約20キロの中国領海内で拿捕

台湾漁船の乗組員らを釈放、船長は拘束続く 金門島周辺で中国が拿捕
2024.08.13

台湾漁船の乗組員らを釈放、船長は拘束続く 金門島周辺で中国が拿捕

 中国本土に近い台湾の金門島周辺の海域で7月2日、台湾の澎湖諸島に所属する漁船が中国海警局に拿捕(だほ)された事件で、漁船に乗っていた5人のうち4人が13日に釈放された。台湾紙の聯合報が同日報じた。 釈放されたのは台湾住民の1人とインドネシア国籍の3人。台湾住民の船長は引き続き中

台湾元軍人が5カ月ぶりに帰還 中国側が救助も「身分隠した」と調査
2024.08.07

台湾元軍人が5カ月ぶりに帰還 中国側が救助も「身分隠した」と調査

 中国福建省沿岸で今年3月、台湾側から釣り船で出港した台湾軍人の男性が中国側に救助される事故があった。「身分を隠していた」などとして中国側の調査を受けていたが、男性は7日、約5カ月ぶりに台湾に帰還した。中台のメディアが同日報じた。 男性は中国本土に近い金門島の部隊に所属していた3

中国、台湾軍人を4カ月ぶり解放 釣り船で漂流、救助後に拘束 懸案決着に思惑も
2024.08.07

中国、台湾軍人を4カ月ぶり解放 釣り船で漂流、救助後に拘束 懸案決着に思惑も

【台北=西見由章】今年3月に中国海警局が台湾の離島、金門島沖で救助し、その後4カ月以上にわたって拘束を続けていた台湾の軍人が7日解放され、金門に戻った。中台間では2月に台湾当局が追跡していた中国漁船が転覆し2人が死亡した事故の処理を巡り、7月末に合意したばかり。ここにきて中台の懸案事項が相次い

金門島の防衛(上)中国領から約2キロ、数千人の防衛指揮部を配備も…肩透かし食らう緊張感のなさ 本気で攻撃すれば短時間で軍門に
2024.08.03

金門島の防衛(上)中国領から約2キロ、数千人の防衛指揮部を配備も…肩透かし食らう緊張感のなさ 本気で攻撃すれば短時間で軍門に

【山下裕貴 有事警戒・台湾訪問】6月中旬、台湾の離島、金門島を1泊2日で訪れた。同島は、中国福建省アモイ市に近く、中台対立の最前線に位置している。2月14日に発生した同島周辺海域における中国漁船転覆事故や、3月18日に発生した台湾側釣り船の遭難事故(1人は現役の軍人ということで拘

漁船転覆事故処理で合意 中台
2024.07.30

漁船転覆事故処理で合意 中台

 【台北時事】台湾が実効支配する金門島の沖合で2月に起きた中国漁船の転覆死亡事故を巡り、中台当局者による協議が30日、金門島のホテルで行われ、事故処理について合意に達した。 協議後、双方の当局者が記者団に明らかにした。いずれも合意内容の詳細は非公開としている。 転覆

台湾側、中国漁船の遺族に見舞金 中台合意、金門島での転覆事故
2024.07.30

台湾側、中国漁船の遺族に見舞金 中台合意、金門島での転覆事故

 【台北共同】台湾離島の金門島周辺で2月に台湾当局が追跡していた中国漁船が転覆し2人が死亡した事故の処理を巡り、中台当局者らが金門島で30日協議し、台湾側から遺族への見舞金の支払いなどで合意した。台湾当局が発表した。 事故後、中国海警局は金門島周辺でパトロールを常態化させ、台湾船

金門島沖の漁船転覆、遺体返還で中台合意 追跡映像なく遺族に謝罪
2024.07.30

金門島沖の漁船転覆、遺体返還で中台合意 追跡映像なく遺族に謝罪

 台湾が実効支配する金門島の沖合で2月、台湾の海巡署(海上保安庁に相当)の追跡を受けた中国漁船が転覆して乗組員2人が死亡した事故をめぐり、中台双方は30日、台湾側が2人の遺体や漁船を返還し、遺族に慰問金を支払うことなどで合意した。台湾の行政部門で対中政策を担う大陸委員会が同日発表した。

台湾、漁船転覆事故の処理で中国側と合意 緊張緩和も
2024.07.30

台湾、漁船転覆事故の処理で中国側と合意 緊張緩和も

[台北 30日 ロイター] - 台湾離島の金門島周辺で2月に中国漁船が禁止・制限水域に入ったことから台湾当局に追跡され、転覆して2人が死亡した事故の遺族への対応について、中台が30日、合意に達した。中台の緊張緩和につながる可能性がある。台湾海巡署の謝慶欽副署長は金門島で記

中台、漁船転覆事故で協議合意 緊張緩和が焦点、日程調整
2024.07.24

中台、漁船転覆事故で協議合意 緊張緩和が焦点、日程調整

 【台北、北京共同】台湾離島の金門島周辺で2月に台湾当局が追跡していた中国漁船が転覆し、2人が死亡した事故の処理の在り方を巡り、中台は当局者らが協議を実施することで合意した。中台の当局が24日明らかにした。同日に予定された協議は台風の影響で延期され、日程を調整している。 事故で高

台湾・頼総統「主権確保」強調 民進党、就任後初の党大会
2024.07.21

台湾・頼総統「主権確保」強調 民進党、就任後初の党大会

 【台北共同】台湾与党、民主進歩党(民進党)は21日、台北市内で党大会を開催し、頼清徳主席は演説で「われわれの責任は人民を団結させ、(中国による)併合に反対し、国家(台湾)の主権を確保することだ」と訴えた。頼氏が5月に総統に就任して初めて迎える党大会。党幹部メンバーの改選も行われ、頼氏は、党は

過去最多の中国軍機、台湾海峡中間線越え-米経由の総統外遊に圧力か
2024.07.11

過去最多の中国軍機、台湾海峡中間線越え-米経由の総統外遊に圧力か

(ブルームバーグ): 台湾国防部(国防省)は現地時間11日午前6時(日本時間同7時)までの24時間で、1日としては過去最多となる中国軍機56機が台湾海峡の中間線を越えて台湾の北と南西、南東の防空識別圏(ADIZ)に進入したと明らかにした。X(旧ツイッター)に投稿した。5月に台湾の

ニュースワード「中華民国」
2024.06.20

ニュースワード「中華民国」

 中華民国 清朝を打倒した辛亥革命により、孫文を臨時大総統として1912年に成立した。その後、中国共産党が内戦に勝利し、同党を率いた毛沢東が49年に中華人民共和国の建国を宣言すると、中華民国のトップだった蒋介石は台湾に逃亡。現在まで続く中台分断を招いた。蒋は中国大陸を取り戻そうとしたが、果たせ

中国に台湾軍の機密漏洩、退役大佐に懲役20年 将校6人抱き込む 台湾の最高裁
2024.06.14

中国に台湾軍の機密漏洩、退役大佐に懲役20年 将校6人抱き込む 台湾の最高裁

【台北=西見由章】台湾空軍の退役大佐が将校6人を抱き込んで軍の機密情報を中国側に売り渡したとして国家機密保護法違反などの罪に問われた事件で、最高法院(最高裁)は13日、退役大佐の上訴を棄却し、懲役20年の判決が確定した。台湾の中央通信社などが14日報じた。台湾統一を掲げる中国の習

台湾・金門島にドローンでビラ投下…中国「一般人ではなく民間企業がやった」
2024.06.13

台湾・金門島にドローンでビラ投下…中国「一般人ではなく民間企業がやった」

 【NEWSIS】先ごろ中国発のドローンが台湾の最前線「金門島」にビラを投下したが、これは一般人ではなく民間企業が行っていたことが分かった。台湾の中央通訊社や香港の明報などが10日、報じた。 報道によると、金門島に8日にビラを投下したのは、一般人ではなく福建省泉州市にある民間の技

中国経済への大打撃は不可避…「世界最大の貿易国」の根幹だった台湾企業が相次いで脱中国を決めた背景
2024.06.10

中国経済への大打撃は不可避…「世界最大の貿易国」の根幹だった台湾企業が相次いで脱中国を決めた背景

中国の「貿易」は台湾という外資に支えられている。たとえば「輸出金額トップ10企業」のうち6社は台湾企業で、中国本土の企業は4社に過ぎない。そんな台湾企業の中国脱出が増えつつある。なにが起きているのか。ジャーナリストの邱海涛さんの著書『中国の台湾武力統一が始まる』(徳間書店)より一部をお届けする

中国、台湾製品の一部に対する関税優遇措置をさらに停止
2024.05.31

中国、台湾製品の一部に対する関税優遇措置をさらに停止

[香港 31日 ロイター] - 中国財政省は31日、中台経済協力協定に基づく台湾製品の一部に対する関税優遇措置をさらに停止すると発表した。台湾が中国本土に対する貿易制限を解除する効果的な措置を講じなかったとしている。

台湾威嚇の代償「高まる米の警戒感」 中国にもジレンマ 東京外国語大・小笠原欣幸名誉教授に聞く
2024.05.27

台湾威嚇の代償「高まる米の警戒感」 中国にもジレンマ 東京外国語大・小笠原欣幸名誉教授に聞く

 台湾で20日に発足した民主進歩党(民進党)の頼清徳政権を「台湾独立派」と見なす中国は、台湾周辺で軍事演習を実施し、圧力を強めている。民進党は1月の立法委員(国会議員)選で少数与党に転落しており、外交面にも影響が出そうだ。台湾政治に詳しい東京外国語大の小笠原欣幸名誉教授に中台関係の展望を聞いた